雄冬山
〜幌神社から左側の林道〜浜益御殿経由ルート(幌コース)〜
Part 2




見えてきた……

左に雄冬山(1197.7m)・右に浜益御殿(1038.7m)
C835m過ぎ付近まで来ると、眼前左手に[雄冬山]、右手に[浜益御殿]がハッキリと見えてくる。

急斜面を避けるように、左側斜面を進む。

通過地点の浜益御殿までは、あともう少しの辛抱。

2〜30分もあれば着くかと思いきや、意外と遠かった。

時間的にも、このままで雄冬山まで行けるのだろうか?
う〜ん、微妙
まだまだか……

浜益御殿山頂手前雪庇
そして、浜益御殿最後の登りの尾根上にある雪庇を避けて、やや左側をヘツルように歩くと、いよいよ浜益御殿山頂が間近に迫ってくる。

今日は、久々の一番乗りだぜっ!

まだ御殿に着いてもいないのに…妙に嬉しい。
ヤバそうな…

雪庇にクラック(亀裂)
御殿への最後の詰めは、緩斜面の登りだ。

ふっと、右手方向の雄大な浜益岳を見ていたら、「ん、何だありゃっ
よく見ると、歩いている尾根上の右側雪面にクラック(亀裂)が入っている。

どうやら雪庇の割れ目らしく、さほど大きくはないが、あまり右寄りには歩かない方が賢明だろう。
意外に遠い…

浜益御殿を見上げる
だんだんと、浜益御殿が前方に近づいてくる。

でも、いっこうに距離が縮まってこない。

単なる錯覚だろうけど…
遠いかなぁ〜

浜益御殿山頂から目指す雄冬山
緩斜面の登りを我慢しながら進み、後は通過点である浜益御殿山頂に登山口から約2時間半ほどで辿り着く。

時計を見ても、まだ9:00…時間的に見ても全く問題はないだろう。

ペース的には、いつもよりハイペースで登ってこれたように思う。

御殿の頂上は細長いハイマツ帯となっている。
山頂標識が見当たらないので、周辺をくまなく探していたら、雪に埋もれていた。
この標識を掘り出して、雄冬山をバックに「カシャッ」と記念写真を撮る。

そのあとここで、本日最初の休憩をとることにする。

あまりにも遠くに見える雄冬山を眺めながら、思わず「ちょっと、マジ遠くねぇか」…
心の中で、思い切って行くか?それとも諦めて下山するか?二つに一つの選択肢に「やっぱ、行くしかないべっ!」と開き直る。

とりあえず、シャリバテにならないように、おにぎりとバナナをお腹に詰め込んだ。
いざ雄冬山へ…

浜益御殿から遥か遠くに望む雄冬山
御殿山頂から雄冬山へのルート取りを地形図と目視でしっかり確認しながら頭に叩き込む。

御殿までは、僅かながらトレースが残っていたが、ここから雄冬山へのルートにはトレースの跡は殆ど見当たらない。

…慎重に「あそこを下って、そのあと尾根に取り付いて、右寄りに…」と言う具合に何度もシミュレーションを繰り返す。

今日のように、よく晴れ渡った天気だと問題はないが、ガスったり吹雪いたりとホワイトアウトになれば無理をせずに諦めた方が賢明だ。
振り返れば、お〜っ!

浜益御殿から望む左に暑寒別岳と右に浜益岳
雄冬山とは反対の方向を振り返ると左に暑寒別岳と右に浜益岳の雄大な風景を望む事ができる。
大きく沢地へ…

雄冬山の最低コルへと向う
いよいよ標高差200mの急斜面を沢地方向の主稜線左側から最低コルに向って一気に下り始める。
あとは…

881mコブ付近最低コルから見上げる雄冬山
浜益御殿から30分ほどで、C881mコブ付近最低コルに下りきる。

時計は、午前9時30分を指していた。
掘りかえると、愕然。
クリックすると「空沢」の拡大画像が見られるよ
振り返りざまに見上げる浜益御殿
あとは標高差320mほどある緩斜面の長い登りが待っている。
コル近くまで下るとあとは、ひたすら緩やかな長〜い登りが延々と雄冬山麓まで続いている。
時折後ろを振り返ると、「う〜ん、帰りの登り返しがキツイだろうなぁ〜!」と浜益御殿山頂をじっと睨みつけていた。
長い…

C898m〜緩斜面が続く雄冬山への登り
相変わらずのどこまでも限りなく続く緩斜面。
やがて、C898m付近までくると雄冬山が目前になってきた。

う〜ん。」ここは我慢のしどころ。
危険…

最大のヤマ場?
やがて、本日最初で最後の難所と思われる場所に着く。
雄冬山直下の急登と歩きにくい潅木帯がそれだ。
さぁ〜、ここからはどうやって登ろうか?
ところが、見た目とは裏腹に、割とすんなりと難なく通過する事ができるのだが、潅木が道を通せんぼするのがネックだ。
意外とキツイ…

間近に見上げる雄冬山
難所をすんなり通過したあとは、最後の登りが待っている。

思ったより急斜面ではないが、所々急登が待ち構えている。

潅木の右側斜面に取り付いて、一歩一歩踏みしめて登る。
時折、登る場所によっては、かなりの急登を強いられるが、全く問題はないと思う。


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