コイカクシュサツナイ岳〜ヤオロマップ岳〜1839峰
(1771m〜1811m〜1796m) 〜コイカクシュサツナイ沢・夏尾根コース〜 第三日目 |
夜半からの雨が・・・ | |
夜明け前のテン場 |
明け方の3時頃になっても、昨夜からの強い風と霧雨はなかなか止まなかった。
ところが急に風が止んだと思いきや、突然スコールのような大雨でみんなびっくりして飛び起きる。 仲間全員の頭によぎったのは、沢の増水・・・果たして無事に沢を歩き、今日中に帰ることができるのか不安になっていた。 しばらく様子を見たが、一向に雨の止む気配が感じられないので急いで簡単に朝食を済ませる。 少し雨が小康状態になったので、すかさずテントを撤収し私のザックに詰め込む。 濡れた4人用テントは重さが倍になり余計重く感じられる。 全員カッパを着込み、まだ薄暗い登山道を早朝4時に下山を開始する。 下山開始後すぐに、薮蚊の大群に悩まされながら無我夢中でぬかるんだよく滑る道を慎重に且つ、急ぎ足で下山する。 無我夢中で歩いたのか、思ったより疲れ知らずであっという間に上二股に到着する。 と言いながらも、3時間30分ほどかかっていた・・・((笑 沢は思ったより増水もせず、濁りもなく一安心する。 ここで30分ほど小休止し、冷たい沢水で汗を拭き、顔を洗う「う〜ん気持いい」って感じ。 その頃にはすでに雨はあがり、曇りに変わっていた。 お腹も空いていたので、軽く行動食を食べることにした。 その後、尾根歩きで履いていた登山靴からヒヤッとする濡れた冷たい沢靴に履き替える。 身支度も終え、登山口へと沢を歩き始める。 |
やや増水気味・・・ | |
函付近の流れ |
沢は、濁りも無く澄みきっていて、快適に歩けるのが嬉しい。
殆んど沢伝いに歩き通し、函の箇所だけ巻き道を高巻いて歩く。 やがて二段砂防ダムに着き、難なく登山口手前付近までスムーズに歩いてこられた。 何か背後から、人影が見えてくる。 昨日稜線上で逢った青年だった。 どうやら彼も、ヤオロマップ岳のテン場で雨にあたり、早めにツェルトを撤収して下山してきたそうだ。 それにしても、歩くペースがかなり早い青年だった。それもそのはず↓ ※ 稜線上で逢った青年の事・・・ネットでわかった事だが、この青年は元某大学山岳部出身で30歳過ぎの好青年。 沢登り専門に道内あちこち渡り歩いていて、特に現在は日高山脈の沢と言う沢を歩き尽くしているそうです。 ただの沢登りではなく、単独で滝登りからロッククライミング、冬は山スキーからアイスクライミングなど何でもこなすという。 極めつけは、残雪期の日高山脈全山単独縦走(ノンデポ・ノンサポート)までやってのけるスペシャリストと言ってもおかしくない凄い青年だった。 世の中には、凄い人が居たもんです。。 追記・・・この好青年にもブログ形式のホームページがありますよ。 |
無事・・・ | |
登山口の基点、札内川ヒュッテ・リュウタン湖荘 |
ほどなく登山口に到着。
来た道を戻るように、トンネル内を歩きながら2泊の山行を終えた安堵感に浸りながら物思いにふけっていた・・・多分、仲間みんなもそう思っていたに違いない。 すぐに、札内川ヒュッテに午前10時45分に無事到着。 1839峰は残念だったけど、これでまた一つよい思い出ができたと思う。 札幌へ帰る途中にある国民宿舎・新嵐山荘でお風呂に入り昼食を食べて少し休んでから、後は真っ直ぐ安全運転に徹して帰路に着く。 追記・・・国民宿舎・新嵐山荘〜芽室町中美生にある国民宿舎。温泉ではないが、平日はいつも貸し切り状態なのでよく利用させていただいています。極めつけは、入浴料が銭湯よりお安い・・・確か260円だったような? |
コイカクシュサツナイ岳夏尾根頭〜テン場からの風景と沢風景
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