平山〜比麻奈山〜比麻良山(1771m〜1811m〜1796m)
〜白滝コース〜
Part 2

平山山頂手前付近のハイマツ帯のトンネル! 
平山
平山山頂手前のぬかるんだ道

平山山頂直下のハイマツのトンネルに差し掛かると、間もなく頂上が見えてくるはず。

この辺りの登山道は、昨夜の雨でかなり水溜まりが出来ていて、ぬかるんだドロドロの道だ。
でも、もうすぐで頂上だと思うと足が勝手に急ぎだす。
自分でも笑ってしまうほど軽快に・・・
ようやく第一目標の平坦で広い平山山頂
から
平山山頂標識
やっと平山山頂(1771m)に立つ。
この山は、高山植物もさることながら、ここから眺める表大雪の大展望は素晴らしいはずなのだが、ガスって殆んど見えず残念だった。
時折ガスも抜けるのだが、ニセイカウシュッペ山方向だけが一瞬見ることができた。
山頂標識は、かなり色褪せていた・・・後ろのザックは宮王のマイザックである((笑
山頂標識から少し奥に!
比麻奈山と
お地蔵様?
山頂標識から少し奥まったところに何故か,
お地蔵様らしきものが祀ってあった。
いつものごとく、安全祈願をお祈りしました。

ん?美味しそうな飴が置いてあったよ((笑
本当は置いていかない方がいいのに・・・熊が寄り付かなきゃいいけども。
広い山頂からの西方向の展望!
比麻良山の
ガスが抜けた一瞬の展望
山頂の西側奥には、ニセイカウシュッペ山の展望台がある。
時折、ガスが抜けた一瞬を狙うがなかなか上手く晴れてはくれないようだ。

時間もあまり無いこともあり、昼食の休憩を摂らずにすぐ山頂を後にする・・・それにしても山頂付近は虫が多かった。

今のところ、霧雨程度でさほど暑くも寒くもなく、何とか比麻良山までは行けそうだ。
平山山頂を後にして!
日帰りの
平山コル付近から1737m標高点分岐方向を見上げる。
山頂を後にして、写真はコル付近からの最初の登りだが、殆んど標高差も無くすんなりと1737m標高点分岐に着いた。
そこから右へは下山のコース、行く先は比麻良山なので、そのまま真っ直ぐに歩きます。
ここから先は、標高差のあまり無いアップダウンを繰り返しながらの楽しい稜線歩きが待っています。

残念ながら、ガスっているため周りの展望は期待できず、そのうち霧雨が雨に変わり始めました。
少しくらいの雨だったので、ゴアのレインウェアーは着ないでそのまま歩き続けた。
比麻奈山へと向かうが、ガスってよく見えない・・・
往復
比麻奈山?を見上げる
途中、やや大きなピークが見えてきて少し急勾配の登りに差し掛かる。
果たしてこの山は何の山なのかはハッキリ分からない。

地形図とGPSとを見比べると、どうやらこの山は比麻奈山のようだ。
とにかく雨の中ではあるが、先へと歩いていく。
コマクサ群生地が一帯に・・・
縦走
コマクサ群生地
登り切ると山頂らしき雰囲気であるが、何の標識も見当たらない。
でも凄いものを見つけてしまう。
思わず、辺り一面を見て「すげぇ〜」とタメ息をついてしまった。
それもそのはず、またまたコマクサの群生地に出くわしてしまったから・・・
比麻奈山山頂らしい?
登山を
比麻奈山山頂?
どうやらここが「比麻奈山(1811m)山頂」のようです。
でも、この山には山頂標識は無いと聞いている。
この平山連山の中では、最高峰のはずなのに、標識が無いのはいただけない。
山名も、イマイチ理解できない変な山名であるし、由来も定かではないようだ・・・もう少し配慮すべきだったのではと思う。

雨も止まないので、すぐにこの山を後にして次の目的地、比麻良山に足を向ける・・・だんだん雨足が強くなりだすがTシャツ一枚で足早に歩き出す。
ガスと雨で先が見えない・・・
縦走
比麻良山の山頂?
しばらく歩いているとまた少し大きめのピークが見えてくるが、山頂付近から先は見えない。
もしや、これが最後の目的地、比麻良山であることを祈りながら黙々と山頂に向かって登りだす。
雨も相変わらず降り止まない・・・

これまでに、比麻奈山付近ですれ違った男性一人だけで、さすがに、ここまで来る登山客はいないようだ。
その男性は、行ける所まで歩いたようだが、比麻良山がわからずに途中で引き返してきたとの話である。
確かに、雨とガスで先が見えないというのは不安であるが、自分を信じて歩くしかないのが今の現状。
地形図とGPSとを駆使して、場所を確認しながら歩き続ける。
雨も本降り、歩いても歩いても先が見えない・・・
登山を
比麻良山山頂はいずこ!
薄っすらと山頂付近が見え始める。
時すでに、登り始めて4時間15分が経っていた・・・間もなく、午後1時になろうとしている。
下山の事を考えると、時間的にはこのピークを最後に引き返すしか余裕がないようだ。

とにかくひたすら、雨の降りしきる中を登り続けた。
比麻良山であることを信じて・・・
オバケ岩のようなピーク・・・もしや!
登山を
もしや比麻良山?
やがて真正面に大きな岩が山頂から迫り出すようにオバケのように立ちはだかっていた・・・本当に大きな岩だ。
いよいよ山頂に到着真近だ。
さすがに、雨で濡れて肌寒くなってきた。
いよいよ核心部の山頂だ・・・次第に緊張していく自分がいた。

※ 間違っても、私のようにレインウェアーも着ずにいるのは危険です・・・低体温症になる事もあるので、くれぐれも注意して下さい。
と言っている自分は如何なものか((爆
ついに比麻良山山頂に・・・
して
正真正銘の比麻良山山頂標識
ついに、山頂に着くや否か・・・標識があるか辺りを探し回る。

ん?一等三角点?はあるが、肝心な山頂標識が見当たらない。
よ〜く見ると、岩の間に標識が外れて落ちていたのに気付く。
緊張の瞬間・・・標識を恐る恐る覗きこむ。
その瞬間、「ヤッタ〜」と思わず叫んでしまった。
紛れもない比麻良山の標識そのものであった。

ついに第三の山「比麻良山山頂」(1796m)に到着した瞬間でした。
比麻良山付近にも群生地が・・・
きました
コマクサ群生地
辺りを見回すとこの辺にもコマクサの群生地があった。
雨の中のコマクサも、実に幻想的で綺麗だった。

ここまでに費やした時間は、約4時間30分・・・雨が止まないので、すぐに下山開始を開始しました。
とにかく、一目散に歩き続けました・・・実に早く。
下山中にも白滝郵便局があった!
残念な
白滝郵便局の棒標識
1737m標高点分岐まで同じ道を通り、登山口へと下りながら歩いていく。
途中、時々小休止をしながら下山していきました。

それでもなかなか雨は止む気配はしませんが、樹林帯の中なのでさほど濡れはしないのが救いのようでした。
ところが、登山道は所々小さな川のように雨水が流れ込み、ドロドロ道と化してかなり滑る。
何度か転びそうになりながらも、雪渓を歩き、冷涼ノ滝を通過し、行雲ノ滝まで辿り着く。
行雲ノ滝で再び小休止、幽玄的な雨の中の滝を何枚か撮影してみた。

その後は、再び足早に歩き出すとまもなく、最初の頃に見かけたあの白滝郵便局の棒標識に出逢う。
この標識の裏にも文字が書かれているとは思わなかった・・・「目に緑 心に貯金 ひと汗感激 登山口まであと800mです 再来をお待ちします 〒 白滝郵便局」と書かれていました。

この辺りからは、すでに雨は上がり晴れてきました・・・もうひと踏ん張りの我慢です。
登山口を出てから100m先までの林道歩き・・・
ことに
駐車場までの100mの林道
やがて川のせせらぎが優しく迎えてくれる頃、登山口に到着です。

ここで下山終了と言いたいところですが、さら登山口から100mほど離れた駐車場までの林道を歩く事になります。 

充実感に浸りながら歩く林道、これがまた楽しいんだなぁ〜と思いつつ・・・駐車場に辿り着き無事下山完了です。

その後は、温泉にも何処にも寄らずに真っ直ぐ帰路についたのは言うまでもありません。


平山〜比麻良山からの風景
平山〜比麻良山からの花風景
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