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壮志岳(683.1m)
〜北幌加橋からのアプローチ〜


   
【山行日】2009年4月4日(土)【天候】晴れ
【地域】樺戸山塊 【標高差】約600m(概算)
【駐車場】北幌加橋北側の新十津川方向左手の路側帯(除雪車方向転換場所?)に2〜3台程のスペースあり。 【人員構成】単独行動ツボ足(長靴)、アルミワカン・スノーシュー装備
【GPS】〜DAN杉本〜 【広域地図】 〜提供
           
【行程&タイム】 休憩時間含む 北幌加橋から望む壮志岳
登り時刻 場 所 下山時刻
8:00 北幌加橋右岸側 ↑12:25
8:17↓ 沢地形末端取付き地点 ↑12:10
8:55↓ 尾根取付き地点 ↑11:40
10:00↓ 頂上稜線取付き地点 ↑11:00
10:10↓ 壮志岳 10:50
登り2:10 下り:1:35 【行動時間】約4時間25分(休憩含む)



北幌加橋から徳富川右岸側たもと
クリックするとダム工事現場が見られます 北幌加橋右岸側 早朝、札幌から道道28号線青山経由で、国道451号線に合流して新十津川方向へ右折。
青山トンネルを通過して幌加へ着くと奥徳富川に架かる北幌加橋が登山口となる。

その前に途中、道道28号線青山付近に何やら巨大な工事が行われているようだ。
当別川河川敷に、目を疑うほど巨大な広くて更に深い穴が開いていて、その中で大型重機やダンプが盛んにうごめいている。
上流には青山ダムがあるのだが、その下流域に新ダム建設と思われるような工事が行われているのだ。
しかも、以前あった河川敷沿いの道路は水没の運命のようで、新道路は山を大きく削って崖上の法面を形成して迂回させている。
そこまで自然環境を破壊させてまでも行わなければならないこの工事はいったい何なのだろうか?
理由が定かではないだけに、否定も肯定もできないのが率直な気持ちだ。
残念だけど、疑いようの無い事実なのだ。

 ダム工事現場の紹介です。
左の画像をクリックすると現場画像が見られます。
川原伝いに歩く!
徳富川
徳富川右岸沿い
車は、北幌加橋を渡ってすぐの左手の山側の路側帯(除雪車方向転換場所?)に駐車する。
スペース的には2〜3台駐車可能かと思われる。

すぐに準備を始め、足元は長靴でザックにスノーシューとアルミワカンをくくり付け出発。
この山は初めて登る山だ。
登山口と言うものは無いようで、一般的に北幌加橋のたもとから、徳富川右岸に沿って下流方向に約15分程歩く。
右岸に沿って歩いていると、何やら足跡のようなものが縦横無尽に無数にあるのだが、どうも人間の足跡ではなく、よく見るとエゾシカの足跡だった。
ここ数日と言うより、殆ど人が歩いた形跡も無く、どうやら登山者は自分一人だけのようで、人のトレースが無いので当てにはできない。
人が居ないのは、少し寂しい気もするが、元々この山はあまり知られていない山のようなので当然と言えば当然なんだよなぁ〜。
とりあえず、地形図を確認しながら徳富川の清流を左手に見ながら歩き続ける。
途中、腐りかけの雪の影響でズボッと足が埋まりだすので、アルミワカンを履く。
やがて、段丘状の広い沢地形の辺りに辿り着く。
最初の登り!
沢地形取付き
沢地形末端取付き付近
その沢地形付近が一番取付きやすいと考え、その末端付近から登って行く事になった。
見た目、やや登り応えのありそうな広い沢地形だ。
やや急な沢地形!

沢地形を登る
ここは無理に直登しないで、ジグを切るように慎重に且つ確実に登っていく。
やがて…

林道のようなトラバース地点
やがて右手に砂防ダムの堰堤が見える高台に躍り出る。

ここからは、急登も一段落して歩きやすい細い林道のような緩斜面を、右手小ピークの山腹を横切るようにトラバースしていく。
そのうちにやがて、両側が崖になってきて、やや広いV字型の沢地形斜面に出る。
途中、山菜の王様「タラの木」を見かけるが、まだ芽は出ていない。
時期が早すぎるので、収穫できず…「う〜ん、残念。
小高い崖に…

右側崖斜面の・雪崩前のクラック
この辺り、右手の崖は雪崩斜面になっている。
最初に、右手斜面の雪面が大きくクラックしていて不気味な様相だ。
真新しい傷跡!

右側崖斜面の雪崩
そこから程なく登っていくと今度は、「雪崩跡」が大きく広がっている。
右手崖斜面の落差50m程で、雪崩跡の上部は地肌剥き出し状態。
いわゆる全層雪崩だ。
どこから這い上がればいいんだろう?

沢地形から尾根取付き付近を見上げる
雪崩跡付近を避けるように、慎重にルートファインディングを心がけて沢地形上部へと登り詰める。
足元は、日陰部分は割と安定していて埋まる事はないが、陽光差し込む日当たりの良い雪面では、アルミワカンを履いていても、ワカンごとズボッと埋まる。
正直、しんどい。
でも想定内の範囲なので、文句も言えないしなぁ〜と自分に言い聞かせる。
う〜ん、情けねぇ〜

何だかんだと登り始めて1時間弱、沢地形から尾根取付き付近に着くが、どこを見ても小さな雪庇が迫り出て崖状に切り立っているので取付く場所に難儀する。
周りを見渡すと、たった一ヵ所だけ雪庇が抜けている斜度50度程の場所があり、そこから身体を雪面に這わせるようにキックステップしながら慎重に登る。
小さな雪庇を避けて!

389mピーク稜線の尾根取付きから沢地形の見下ろす
そして、何とか尾根上に躍り出た。
振り返りざま、登って来た沢地形を見下ろす。
ようやく見晴らしの良い、遠くの山々の景色が見えてくきた。
渡り廊下?
細尾根
389mピーク登りの細尾根
尾根取付き地点からは、389mピーク方向へ向うが、一旦ここから標高差約20mほど下り、再び登り返す。
尾根はやや狭い細尾根だけれど、歩くには全く問題はない。
その後389mピークは通らず、左側をトラバース気味に横切る。
今度は小コルへと下る。
あとは、地形図を見る限り登り続けるだけのようだ。
しかも、一面疎林の緩斜面が続き、急登は部分的にあるだけで殆ど無きに等しい。
疎林の中を登り続けると、だんだんと辺り一面開けてくる。
比較的大きな木!

この山一番の巨木?
突然、前方に大きな木が見えてくる。
まるで、巨大な盆栽のように面白いほどクネクネとしたえ枝っぷりだ。
その木を左手に見ながら、横切ってひたすら登る。
無垢な銀世界!
550mコンタ
広大な雪原
しばらく無言で登る。
無言と言っても、話し相手が居ないだけで、無心でもないし、何も考えていない訳じゃない。
あとどのくらい登ればいいんだ。」とか、
このルートで間違いないのか?」とか不安になる時もある。
それじゃ、何のために地形図・コンパス、予備にGPS持ってきてるんだ。」と心の中で呟く自分。
アハハッ!」・・・まるで馬鹿みたいな事を頭の中で考えている。
不思議と仕事の事は全く脳裏をよぎらない。
だから登山時、ストレスを感じないのだろうか。
とは言え、自分では気がつかないだけの事だろう。
なんて自分は幸せな奴なんだろう」と自分を慰めているに過ぎないのだと…

やがて前方に広大な雪原が現れてきて、どうやら550mの広い緩斜面に着いたようだ。
しばし、前方の無垢な銀世界に圧倒されながら、人の足跡一つ無い雪面に思わず「うわぁ〜なんて綺麗なんだろう!」と呟かずにはいられなかった。
雪山って、やっぱりいいわっ」…。

振り返れば我が道が…

振り向きざまに踏み跡をカシャッ!
前には誰の足跡も無い白き雪面、後ろにあるのは自分のワカンの足跡だけ…そしてもう一人の自分も
ここまで登ると雪も安定してクラスト状になり、踏み抜くこともなくなってきた。
足元を見れば…

アルミワカン…
足元を見れば、自分の足と装着しているアルミ製のワカンジキ。
う〜ん、やっぱりコレしかないべさぁ〜」…((笑
暑寒の絶景!
暑寒連山
広大な雪原の背後に見える暑寒連山
そして、後ろを振り向くとそこには、増毛の雄大な暑寒連山が見えている。
一気に疲れが吹き飛ぶくらいに素晴らしい絶景が待ち受けていた。
思わず「すげ〜っ、やっぱりいいわコレっ」…と心の中で呟いた。
最後の急登!

頂上稜線への急登
ようやく最後の急登地点まできた。
下から見上げると、かなりキツイ登りに見えている。
右側には広い雪庇があり、そのまま真っ直ぐに登るにはちょっと躊躇してしまう。
コース取りは、やや右側に大きく回り込んで樹林帯寄りにその雪庇の上を歩く。
あとは、急登のみだ。
この急登は、所々雪面がクラスト気味。
場所により、ワカンでは登れない場所も。
硬い雪面では、長靴でキックステップもできない。
うまい具合にエゾシカの足跡の穴があり、その穴を拝借してキックステップ用に使わせてもらった。
北海道は、エゾシカの大繁殖に苦慮している今の時代、この時ほどシカさんが頼もしく思えた事はなかった((笑
ついに!

頂上稜線取付き地点からの絶景
登り始めて約2時間、最後の急登に耐えると、頂上陵線部に飛び出す。
この広い緩斜面、よく見ると雪庇上だった。
思わず、その場を後ずさりした。
でも、前方にはまたもや絶景が…
左にピンネシリ、右に神居尻山。
またも「やっぱりいいわっコレッ!
踊り場?

雪庇の張り出した稜線尾根を登る
しばし、見とれていた絶景を背後に、いよいよ最後の登りである頂上稜線の雪庇上を慎重に歩き出す。
なるべく、雪庇上を避けて左側の樹林帯寄りに慎重に歩く。
もう目の前!

最後の登りは緩斜面
やがて、雪庇上から広めの緩斜面に出ると、やや下り気味に降りてすぐに登りとなる。
いよいよ頂上の小さな尾根上に出ると壮志岳山頂だ。
やったぁ〜!

壮志岳山頂
その尾根上に出て、やや右側に回る込むと数本の潅木に赤テープが固定されている場所に到着。
どうやらここが、壮志岳山頂のようだが、標識は無い。

ここまで、登り約2時間10分を要したが、少し長く感じられた山行だった。
ここから望む山頂からの風景も圧巻だった。


次のページ〜Part 2へ続く