夕張岳(1667.7m)
〜ペンケモユーパロ川から遡行〜



   
【山行日】2010年7月17日(土)【天候】曇りのち晴れ
【地域】夕張山地 【標高差】約1200m
【駐車場】奥鹿島林道脇広場駐車。 【人員構成】山仲間総勢9名
【GPS】〜DAN杉本   【広域地図】 〜提供
                
【行程&タイム】 休憩時間含む 夕張岳
登り下り時刻 場 所
06:40 奥鹿島林道脇広場駐車地点   
07:25 ペンケモユーパロ川入渓地点
11:10 源頭湿地帯
12:25 Co1390m前岳〜ガマ岩夏道出合い
13:20〜14:10 夕張岳
16:20〜16:35 馬の背コース終点夕張ヒュッテ
16:45 夏道登山口
登り6:40 下り:2:25 【行動時間】約9時間15分(休憩含む)




いざ出陣…
林道入口
奥鹿島林道脇広場駐車地点から

予定していなかったganさん率いる6名パーティーの夕張沢遡行、無理やり参加させていただき結果9名の遡行となった。
ご迷惑おかけし、感謝。

早朝、国道452号線の夕張林道を通り夕張岳登山道駐車場にKさんの車1台デポ。
その後、残り2台で奥鹿島林道ゲートを通過してトラック一周ほどの距離に広場があり、そこに停める。
ここからが今日のスタート地点だ。
天気は、曇りがちだが、だんだん晴れてきた。
だが、異常に蒸し暑い感じがした。
林道は、しっかりしているが、やがて35分ほど進むと藪に覆われてくる。
すかさず藪を避けて、沢床に下りる。
荒れた林道
デポ地点
ペンケモユーパロ川入渓地点
いよいよここから沢に入渓する。
スパイク地下足袋のganさんは、いつものように滑り止めのPPワラジを装着。
その間、残りの8名は思い思いに一休みする。
この沢、経験者はganさんのみで他は全員初めての経験だ。
入渓地点の渓相だが、割と大きな岩や石がゴロゴロしている。
未知の遡行、期待を胸に「さぁ〜出発。」
ここからが…

連続する小滝群

始めは、滝とは似つかわしい小滝群が続き、遡行意欲を無性に掻き立てられる。、
途中左に枝沢?が見られる。



さて?

5m・2段状の滝

Co685m付近で、5m・2段状の滝が現れる。
無理か?

右岸高巻き

直登は難しいので、ここは右岸側を巻く。
よく見ると、かなり古そうな残置ザイルがぶら下がっていたので、負荷をかけても緩みがない。
実際、無くても高巻ける状態だが、とりあえず利用した。

怒涛の…

連続する小滝群

その後、小滝群の連続。
その流れの先には、いったい何があるのか分からない。
未知の沢は、それだから面白いのかも。

ミニ渓谷?

ミニ渓谷の滝

そしてCo700m辺りから、大きな岩が混在しながらの小滝遡行となる。
まるで、ミニチュア版の渓谷模様だ。

綺麗…

5mの垂滝

小滝群の連続から、巨岩帯の渓相となり、高度を一気に稼ぐ。

今度は、5mの垂滝が扇状に広がって美しい。
あまりの美しさに、立ち止まって見とれている瞬間があった。

またも無理か?

6mの一条直爆の滝

1050m付近で二股となり、左股を往く。

すぐに、幅の狭い6mの一条直爆の滝となる。
ここは、左岸側を巻いて通過するが、その後はもう滝らしいものは無かった。

やがて…

源頭付近

やがて、沢筋も心細くなり、源頭が近いことを実感する。
淡々と先へ進む。

彷徨う…
林道入口
湿原入口

淡々と進むにつれ、笹に覆われた足元の沢筋を辿りながら、読図を見極めさらに奥へと歩く。
まるで、湿原の中の小川のようだ。

ここからが正念場、一度ルートをミスって左手方向の沢筋に入るが、20分のロスを覚悟で分岐地点まですぐに戻る。
地形図を再確認しながら、目的の沢筋へと藪コギ突入。

桃源郷
デポ地点
お花畑
まもなく、すぐに湿原風の開放的なお花畑に躍り出る。
そこからは、ガマ岩や前岳も望むことができる。
風に揺れるワタスゲのお花畑には、数種類の花達が自分をアピールするように咲き誇っていた。

ここからは、ganさん、Kさんが強行的に歩みを始めた。

通過地点…

前岳〜ガマ岩夏道コル付近

およそ10分ほどで、右手に谷筋が見える。
この谷筋を下降してすぐに、前岳〜ガマ岩夏道コル付近の木道へ出る。
みんな、拍手喝采となり、安堵の表情が顔に出ていた。
まるで山頂にいる気分。


楽勝?

ガマ岩夏道付近

遥か遠くの山頂を目指すが、皆「疲労困憊」モードで、登り返しに苦戦する。
唯一、整備された木道上だけが楽園なのだ。


あと少し…

吹き通し

熊とよく遭遇すると言われる吹き通しが見えてくる。

途中、水場が2箇所あるが、どちも冷たくて
ひと際美味しい。
安堵も…

夕張岳神社

吹き通しを過ぎれば、下山中の多くの登山者とすれ違いながら、釣鐘岩を左手に見て急登をこなせば、山頂直下の夕張神社に着く。
この神社に会うのは、数年ぶりで懐かしい。
もうこの夕張岳に登る事はないだろうと思っていたが、まさか沢から登るとは想像もしていなかっただけに凄く嬉しい。

ラストの…

最後の登りの向こうに山頂

残りの山頂までの急登を一気に登り詰めると念願の山頂となった。



やったぁ〜

歓声が木霊する

後からついて来る仲間達は、山頂で再び大歓声をあげながら万歳をして握手を交わす。

ついに…

夕張岳再び〜長い行程に安堵の溜め息

山頂でのしばしの休憩もそこそこに、疲れきった表情で座り込む。
ただ、山頂では、濃霧で周りの景色が見えないのが残念だった。

さて、恒例の行事「定番山頂ラーメン」は夕張神社の広場で行う。、
多人数での山頂ラーメンは、醤油味と味噌カレー味の2種類と超豪華版。
いつもながら、感謝感謝の至福のひと時を過ごす。
いつもありがとう。
あとは…

最短の馬の背コースで下山

その後、復路は夏道下りとなる。
木道歩きが快適で、標高は一気に下げていく。

途中、望岳台で休憩する。
しばしの休憩後、再び早いペースでドンドン下り、馬の背分岐からはさらに傾斜のキツイ道をグングン下降する。

終止符…

夕張ヒュッテに辿り付く

膝も笑うほど、疲れて来る頃、あっという間に、夕張ヒュッテへと一気に下山。
ヒュッテでは、数人のんびりとビールを飲んでいる。
お酒を飲まない自分は、キリッと冷えたコーラを一気に飲み干したい衝動にかられるが、ヒュッテには当然自販機などはあるはずも無い。

その後、車を回収し2組に分かれる。

いつもなら温泉にでも浸かりにいくが、時間的にも遅いと言う事で真っ直ぐの帰路となった。

明日は、Iさんのデジカメ紛失の黒松内岳が待っている。

果たして、無事にデジカメが見つかるのだろうか。




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