暑寒別岳(1491.4m)
〜箸別コースからのアプローチ〜 |
【山行日】 | 2008年8月23日(土) | 【天候】 | 晴れ |
【地域】 | 増毛山塊 | 【標高差】 | 約1000m(概算) |
【駐車場】 | 終点登山口に砂利の駐車場あり綺麗なトイレ完備。(15台位可)) | 【人員構成】 | 単独行動 |
【GPS】 | GPSログ図・カシミール3D 〜DAN杉本〜 | 【広域地図】 |
【行程&タイム】 休憩時間含む | |||
登り時刻 | 場 所 | 下山時刻 | |
7:35↓ | 箸別コース登山口 | ↑14:00 | |
8:30↓ | 二合目 | ↑13:10 | |
9:20↓ | 五合目 | ↑12:30 | |
10:00↓ | 七合目 | ↑11:55 | |
10:35↓ | 九合目 | ↑11:35 | |
10:50↓ | 暑寒別岳 | ↑10:50 | |
登り3:15 下り:2:30 【行動時間】約6時間25分(休憩含む) |
登山口駐車場! | |
登山口付近 |
早朝5時過ぎに札幌の自宅を出て、暑寒別岳の箸別コースを目指すべく、海岸線沿いの国道231号線を増毛町へと車を走らせる。 暑寒別岳へのアプローチは現在夏道としては三つのコースがある。 以前、暑寒・雨竜コースの2コースから暑寒別岳を踏んでいるが、今回の箸別コースは初めての経験だ。 何だかんだで仕事の日程と天候に恵まれず、今回は実に久々の山行で、恥ずかしながら4月の濃昼岳以来になる。 という事で、今年の夏道デビューって事になるのかな((笑 箸別からは、箸別川沿いで両側の車窓は広大な原野が広がっていて、真新しい舗装路をひた走ると終点が登山口である。 「う〜ん、実に立派な駐車場が・・・」何と全て舗装されて、綺麗に整備されているし、少なくとも20台以上は駐車できそう。 最近、全面整備されたのだろう・・・登山口に着くと、すでに2台の車が乗り入れてあった。 登山口付近に、トイレも設置されている綺麗な箸別避難小屋が見えている。(画像をクリックすると別画像で避難小屋全貌が見られます。) |
箸別コース登山口! | |
登山口と入山記帳BOX |
車から降りると同時に、ブヨの大群が・・・慌ててすぐに車に乗り込む。、
仕方ないので、車中で身支度を済ませてから外へ出て急いで登山口までダッシュして走る。 入林届けに素早く記帳して、7:30に出発。 しばらく歩くとやがてブヨも居なくなった。 このブヨや蚊、蜂の大群に終始悩まされるかと思いきや、気温と天候のせいなのだろうか、登りから下山まで思ったより少なかったが、何故か登山口だけは酷かった。 ※ 登山口付近に登山案内図の看板があります。(画像をクリックすると別画像で案内図が見られます。) |
最初の登山道! | |
歩きやすい登山道 |
登山道は、最近刈り払われたばかりのように綺麗に笹が刈られていた。
地元の山岳会有志だろうか?・・・綺麗に整備された登山道を有難く歩かせていただきました。 それにしてもこの登山道、道内では珍しいくらい綺麗に整備されていると思う。 まるで、登山道の一級国道といったところだろう! 実に気持ちよく快適な道だ。 ただ残念なのは、天気がいまひとつ良くないことかな! 気温はさほど高くないのだが、「それにしても蒸し暑い・・・」なんてブツブツ言いながら快調に先を歩く((笑 |
最初の通関所! | |
一合目 |
登山道入口からずっ〜と歩きやすい緩やかな登りが続いての最初の関門、「一合目」を通過。
途中、道が二つに分かれていて、直進すると旧道で、左の道に入ると開削されたばかりの新道になっていて、すぐにまた旧道に合流している。 旧道の直進は、道がぬかるんでいて荒れている湿地なのだが、ミズバショウの植生が見られる場所でもある。(花はすでに終り) それにしても、かなり緩やか過ぎる登山道だ・・・でも楽チンだから良しとしよう((笑 |
次々と通過! | |
二合目 |
何だかんだ歩いて1時間で「二合目」も通過。
根曲がり竹の笹藪とダケカンバが目立つようになる。 |
まるで一級国道! | |
三合目 |
次に、当たり前だけど「三合目」も通過。
ここまで来ると、登山道脇は背の低い「ダケカンバ帯」となってくる。 |
ダケカンバ帯を歩く! | |
四合目 |
歩きやすい緩やかな登りが続くも、変わり映えしない風景を見ながら、やがて「四合目」も通過。
薄くガスがかかっているせいか、木々の間からは一切周りが見えないので退屈するが、時々見られる花々がせめてもの救いだった。 |
まだまだ国道並み! | |
五合目 |
登山口から歩き始めて2時間弱で、今度は、「五合目」を通過。
相変わらず歩きやすい道が続くが、前日の雨だろうか、ややぬかるんでいる。 五合目手前には、少し歩きにくい岩や石がゴロゴロしていて、ジグザグを切るように急斜面の道になっているが、大した事はないと思う。 五合目を通過して間もなく、年配の下山者に出会い「お疲れさま」とお互い会釈・・・この日、登山口から歩き始めて最初の第一登山者だった。 時間からして、下山するにはチョイ早過ぎるように感じるが、山頂まで登りきったのだろうか? まぁ〜そんな事はさておき、先へ足を進めねば・・・ |
六合目は何処! | |
まだまだ疎林の中 |
五合目を過ぎると、ダケカンバ帯も薄くなりやや勾配もきつくなり始める。
木々のトンネルの向こうに薄っすらと明かりが見え隠れし始める。 |
ダケカンバ帯から抜けると! | |
笹の尾根上 |
ようやく樹林帯から見通しの効く笹藪の原野に出る。
どうやら森林限界を抜けたようで、ここからはもう木々に遮られることもないのだと思うと「ホッ」とするのも束の間、再び樹林帯のトンネルに吸い込まれる。 ところがまたすぐに、笹薮の原野に出る。 今度は間違いなくこの先は、見通しの効く尾根歩きとなるのだが、相変わらずガスがかかって視界30m程と見通しが利かないのがとても残念だ。 |
ここからがお花畑の核心部! | |
七合目 |
登山口から約2時間半、ようやくこのコースの核心部、急登の「七合目」に着く。
辺り一面広大な「お花畑」となっていて、しばし見とれてしまう場所だ。 ここから山頂にかけて、延々とお花畑が続く。 花種を調べただけでも、マシケゲンゲ、ハイオトギリ、チシマフウロ、ミヤマリンドウ、シナノキンバイ、トウゲブキ、ヨツバシオガマ、ハクサンチドリ、チングルマ、タカネナデシコ、チシマギキョウ、タカネトウウチソウ、ミヤマオグルマ、サマニヨモギなど多種多様なお花の大競演だ。 そういえば、七合目にきて気がついたのだが、六合目の標識が見当たらなかったような気がする。 見落としたかな・・・「う〜ん分からん!」 |
時々ガスが切れる! | |
暑寒別岳方向の登り・・・ |
その後、急登の七合目を登り切る頃には、ガスも切れ始めてきた。
お花畑の中を縫うように続く登山道・・・「う〜ん、なかなかいいんでないかい」((笑 |
またもガスが! | |
急登が続く八合目 |
お花畑の中を、快適に歩いていくうちに朽ち欠けたというより、壊れた「八合目」標識に到着。
ハイマツ帯、ミヤマハンノキなどが目立ち周囲は草地の草原に覆われている・・・「ん!またまた、ガスがかかってきた。」 ここからは、やや急勾配が続き最後のキツイ登りを強いられるがさほどでもない。 |
ようやく! | |
九合目 |
八合目から程なく登りきると間もなく「九合目」に辿り着く
間もなく、暑寒コースとの合流地点に近づいてきた。 周りに、所々ハイマツと岩場も目立って多くなってくるが、相変わらずお花畑の中を縫うように歩く。 |
右手上部に! | |
箸別と暑寒コースの分岐地点 |
やがて、前方上部に箸別と暑寒コースの合流地点の分岐が見えてきた。
程なく分岐地点に着いてはみたが、周囲は相変わらず濃いガスの真っ只中・・・とても残念だ。 晴れている時は、西に日本海が見えて、周囲の広大な風景に感動するのだが・・・まぁ〜とにかく先へと進む。 まぁ〜焦る事もないが、広大なお花畑を堪能しながら快適且つ快調に歩き始める。 |
山頂間近! | |
山頂直下の広い斜面 |
所々に大きな岩場が出てくる。。
そして、その岩場の脇には岩や石を積み上げられたケルンが見られる。 やがて、ガスが切れて周囲が見渡せるくらいになる。 |
振り返ると! | |
お化け岩? |
そして、後ろを振り返ると、大きなお化け岩のようなピークが見えている。
先ほどの分岐地点のあるところだ。 もう間もなく、山頂が近いようだ。 最後の登りは焦らずゆっくりと足早に歩き続ける?・・・これって、ゆっくりとは言わないよなぁ〜((笑 「まぁ〜、いいっかっ!」 焦らない焦らない・・・。 |
ついに! | |
暑寒別岳山頂 |
いよいよ山頂、その手前にはちょっとしたハイマツと潅木のトンネルがあり、距離にして数十メートル程歩くと、いきなり暑寒別岳山頂だ。
ゴロゴロした岩場の山頂には、神社?それとも祠?と暑寒別岳山頂標識に山座同定標版がある・・・もちろん一等三角点も。 登山口から登って、ちょうど3時間15分で山頂の着いた。 実に十数年ぶりの暑寒別岳の頂に立つことができた。 相変わらず周囲は、ガスが立ちこめ、ここからの雨竜沼の雄大な湿原を見る事はできなかった…もちろん日本海も望むことなはできなかった。 とても残念だけれど、久々の山登りに感無量・・・時にはそんな事もあるさ((笑 と思いながら昼食しながら休んでいたら、今日出会った二人目の登山者で、暑寒コースから登ってきたようだ。 お互い情報交換を交えながら、山頂で山座同定を楽しむ事に… そしてその後すぐに、自分は先に下山を開始し、登山口へと足早に歩き始めた。 下山時も、色とりどりのお花畑の撮影に満喫しながらも2時間半程で登山口に無事到着する。 下山中、何人かの年配女性の登山者グループや夫婦連れの人たちと会うが、皆汗だくで登っていた。 下山後、何処へも寄らずに真っ直ぐ帰る事にし、久々に心地よい疲れを感じながら車を颯爽と走らせ、窓から吹き込む浜風の香りに酔いしれながら帰路に着く… |
暑寒別岳のお花たち
暑寒別岳からの風景
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