浜益御殿〜浜益岳
(1038.6m)〜(1257.7m)
〜幌神社前林道からのアプローチ〜

【山行日】 2006年5月13日(土)  天気:晴れ時々曇り
【コース&タイム】
※休憩時間含む
上り・・・林道合流地点(7:00)→尾根取り付き地点(7:10)→                 
533mポコ・通称大阪山(7:50)→尾根合流地点(8:50)→浜益御殿山頂(10:10)→
浜益岳山頂(11:30〜12:30)
下り・・・浜益岳山頂(12:30)→浜益御殿山頂(13:30)→尾根合流地点(14:10)→
533mポコ・通称大阪山(14:50)→尾根取り付き地点(15:20)→林道合流地点(15:30)
下山完了  【行動時間】約8時間30分(参考タイム)
【地域】増毛山地 【標高差】獲得標高差 約1,200m
【駐車場】林道合流地点(路上駐車) 【メンバー】単独行動
【GPS】GPS軌跡ログ 【地図】カシミール3D 5万分の1地形図


アプローチ! 
は
林道合流地点

増毛山塊の一つ、夏道も無く厳冬期登山は極めて困難との事で、この残雪時期に浜益岳までツボ足で初めて登ってきました。
時期としてはゴールデンウィークがベストのようですが、今年は例年になく残雪が多くこの時期でも登山が可能でした。
国道231号線を札幌から浜益村へ向かい、その先の幌の神社前の林道を走る事15分くらいで林道合流地点があり、そこの路上の道路脇に駐車しました。
今のところ、すこぶる良い天気で登行意欲が掻き立てられます。
でも初めての山なので、油断は禁物です。

林道にはまだ残雪が・・・
ま
残雪のある林道
早速携帯GPSをセットして7時に出発し、雪の無い林道を歩き始めます。
途中から右側の最短コースへと林道から外れて533m通称大阪山へと登っていきます。

林道から最短コースへ!
ま
最短コースの森の中
この最短コースは、左の写真のように木の根元だけ雪が無くポッカリと穴が開いています。
高度を上げ登るにつれて、だんだんと雪が深くなってきます。
時々、ズボッと雪面を踏み抜き膝までうまりましたが何とか快適に歩く事ができました。
再び林道に合流!
す
再び林道を歩く
しばらく歩くと再び残雪のある林道に合流し、右手になだらかな大阪山・533mの左側を巻いて歩いていきます。
この林道はかなり斜めに傾いていて、歩きづらく腰を歪ませながらの登行でとても難儀しました。
でもこの辺りは、天気も良いので気持ちのよい山歩きができました。
目指すは、浜益岳!
岳
左から浜益御殿そして浜益岳
見通しの良い残雪の林道を歩く事20分、やがて左手に目指す浜益御殿と浜益岳が見えてきました。
左側が浜益御殿、右が目指す山・浜益岳。
先はまだまだ長そうです。
尾根合流地点!
へ
スノーモービル乗り入れ禁止の標識
林道を一旦下り、その先には尾根合流地点があり「スノーモービル乗り入れ禁止」の標識の真っ赤な旗があります。
しばらくは、なだらかでわりと平坦な林間を申し訳ない程度に枝に縛り付けられているピンクテープを目印に、縫うように歩き進みます。
この辺りは比較的足が埋まる事もなく難なく歩けました。
いよいよ傾斜が・・・!
の
振り返ると日本海が眼前に・・・
やがて木も疎らになってくると傾斜も増し、振り返ると日本海が眼前に広がりとても良い眺めになります。
この辺りまで登るとこの先は見通しが利いてきます。
眺めも良くなり、ルンルンとまではいかないにしても楽しい山登り気分で歩けます。
目指す浜益岳が眼前に!
や
幌天狗の左後ろに、目指す浜益岳!
日本海をバックに尾根をどんどん登って行くと、左手には雄冬山も姿を見せはじめてきます。
この辺り一面ダケカンバの広い緩やかな尾根斜面が広がっています。
そして真正面には幌天狗が見えてきて、すぐその左後ろには目指す浜益岳が少し陰になって見えてきます。 

もうすぐ浜益御殿!
ま
浜益御殿手前ピークから望む浜益岳
細くなってくる尾根の浜益御殿手前ピークの切れ落ちた東側の雪屁に注意しながら登っていきます。
あまり東側に寄って歩くと雪屁の張り出し上になるので要注意です。
そして右手には、目指す浜益岳山頂が見えてきます。
やがて前方に浜益御殿のピーク(1038.6m)も見えてきて、あともう少し頑張って登ると最初のピーク通過地点、浜益御殿の山頂に辿り着きます。
浜益御殿が眼前に!
の
最初のピーク浜益御殿!
いよいよ最初の通過地点、浜益御殿山頂が見えてきました。
辛い登りも、もう少しの辛抱です。 

浜益御殿山頂から雄冬岳が!
ぼ
浜益御殿山頂直下から左手に雄冬岳を望む
やっと浜益御殿山頂直下に取り付きました。
左手の遥か奥に雄冬岳が見えてきて、来年は是非登りたい山です。 
ここからは、雄冬岳まで約往復4時間ほどらしい。
浜益御殿山頂・1038.6m!
り
浜益御殿山頂標識
出発してから約3時間弱かかって、浜益御殿山頂1038.6mに到着です。
山頂付近は、ハイマツが雪から這い出していて、ここだけが夏山のようでした。 
ここからは、いよいよ核心部の浜益岳へと向かいます。
そして一気になだらかな長い下りが続きます。
浜益御殿からの下り! 
は
浜益御殿下りのなだらかな雪原

浜益御殿から下った最深部は、だだっ広いなだらかな緩斜面の雪原です。
とても歩きやすい雪原と言えども、少し北よりの方は急斜面となっていて、所々の斜面には大きくて長いクラック(亀裂)がパックリと口を開いていました。
雪崩の前兆なのかと思うと気味が悪いと思いつつ、どんどん先を歩き出しました。
この辺り一帯、見た目はまるで雪原の飛行場のようです。


やがて緩やかな登りが・・・
ま
右手奥に目指す浜益岳を見上げる
やがて緩やかな登りが始まり、右手には目指すは浜益岳がはっきりと見えてきてます。
でも意外に近いようですが、まだまだ先です、焦らずに一歩一歩しっかりと歩いていきます。
少しお腹が空きだし、この辺りでエネルギー補給と言う事で昼食用のパンを一個かじりながら歩き続けました。。
飲料水は、2.5リットル持ってきたがまだ500ccしか飲んでいない。
意外に喉が渇かないのだが、汗はかなり出ていたので、脱水症状が出ないように時々クエン酸入りの飲料水を口に含む程度に飲むようにした。
いよいよ浜益岳への登り!
ま
浜益岳への登りに差し掛かる
いよいよ核心部の浜益岳への登りに差し掛かります。
浜益岳山頂から手前には二つほどのピークがあり、焦らずに地道にマイペースで登る事にした。
やがてこの辺まで登ってくると、雪質が変わってきて柔らかくなり、時々、ズボッと雪面を踏み抜いては股下ほどまで抜かりだします。
ますます近づく頂が!
す
ハイマツ越しに暑寒別岳
ハイマツ越しに左側に見える増毛山塊最高峰・暑寒別岳が見えてきました。
もうすぐなのですが、ハイマツやダケカンバの枝などに足をとられ、思うように歩けません。
眼前に暑寒別岳!
岳
増毛山塊最高峰・暑寒別岳
ようやく浜益岳稜線上に辿り着きました。
稜線上からは、暑寒別岳がどっしりとした雄大な姿で見えてきます。
振り返ると・・・!
へ
振り返ると来た道の向こうに浜益御殿
後ろを振り返ると、歩いてきた道の向こうに浜益御殿が見えてきます。
そのさらに右奥には、雄冬岳が見えています。
手前ピークが眼前に!
の
浜益岳手前のピーク
浜益岳山頂が手前のピークの陰になり、一時的に見えなくなります。
いつものニセピークのように手こずらせています。

手前ピークの急斜面!
や
急斜面の手前ピーク
どうやら、最大の急斜面が目の前に迫ってきました。
でも意外に標高差はそうでもなく距離も短いので、呼吸を乱さずにマイペースで登り続けます。


郡別岳が見えてくる!
ま
道内5大鋭鋒の一つ、郡別岳
浜益岳山頂手前のピーク稜線上から、道内5大鋭鋒と言われる郡別岳がこの辺りから見えてきます。
かなり鋭利な山容です。
この山もいつかは登れる事を思いながら、浜益岳へとぐんぐん登っていきます。
暑寒別岳が雄大に!
の
手前ピークからの暑寒別岳!
いよいよ最後の核心部浜益岳への急斜面を無心で登っていきます。
 

さらにピークが聳えていた!
ぼ
浜益岳山頂手前のニセピーク
最大で最後の急登となる手前のニセピークを越えると念願の浜益岳に辿り着きます、
ここが一番の難所です。 

浜益岳山頂・1257.7m!
り
浜益岳山頂から、暑寒別岳・郡別岳を望む
出発してから約8時間弱で念願の浜益岳山頂・1257.7mに到着です。
山頂付近は、やはりハイマツが雪から這い出していて、浜益御殿のようにここだけが夏山のようでした。 
風がかなり強かったので、ハイマツの陰の足元の雪を堀出してその雪を壁にして風除けを確保しました。
休憩する事1時間、残りの昼食と水分補給をしながら、山頂からの雄大なパノラマを満喫・・・
その後、来た道と同じ道をたどり下山開始〜腐った雪に足をとられながらも無事に登山口の林道合流地点に到着しました。


山頂からのパノラマ〜郡別岳と暑寒別岳を見てみます?
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