別狩岳(726,1m)
〜五番川コースからのアプローチ〜


   
【山行日】2008年3月9日(日)【天候】快晴
【地域】増毛山塊 【標高差】約543m(概算)
【駐車場】駐車場はなし…林道入口の路肩に迷惑にならないように留める。 【人員構成】単独行動
【GPS】GPSログ図・カシミール3D 〜DAN杉本〜 【広域地図】 〜提供
           
【行程&タイム】 休憩時間含む 芦別岳・不動明王
登り時刻 場 所 下山時刻
8:20 五番川沿い林道入口付近 ↑13:50
8:45↓ 五番川の橋 ↑13:25
9:35↓ 五番川渡渉地点 ↑12:45
9:45↓ 尾根取り付き付近 12:35
11:10↓ 山頂直下コル付近 11:35
11:20↓ 別狩岳 11:30
登り3:00 下り:2:20 【行動時間】約5時間30分(休憩含む)



国道沿いに駐車! 

国道451号線の道路路肩に駐車

早朝6時半に札幌の自宅を出て、当別青山経由で国道451号線を浜益方向に左折してから数分で五番川林道付近に8時過ぎに到着。
駐車場は無いので、通行車両の邪魔にならないように路肩ぎりぎりに路上駐車します。
確か、駐車禁止の標識は見当たらなかったように思いますが、事前に調べる必要があったかなぁ〜。だから、くれぐれも駐車違反には注意してください。


五番川林道入口付近

積雪で見えない五番川林道
出発地点である林道は、1.5mほどの積雪がありました。この時期にしては平年に比べ少ないように思う。

でも此処に林道があるなんて全く分からない。

早速、ザックにスキーをくくり付けて、足元はスノーシューを履いて8時20分に出発。
雪原の中を!

大雪原の中を歩く
今日は快晴で、かなり気温が上がりそうな天気だ。
林道には、スノーシューとスキーのトレースが鮮明に残っていたので、ありがたく使わせていただいた。

出発から薄手のフリースを着て歩くが、この時間ですでに暑くなってきた。
この日に限って今日の装備スタイルは、久々の山スキーだと靴擦れになりそうなので、ザックの中に通常の持ち物などの他に、山スキー靴も詰め込み、ザックの横にはスキー板をくくりつけての装備。
そして足元は、防寒長靴にスノーシューという重装備のスタイルだ。
さすがに重かったが、そこは根性で歩くしかないっしょ…
ホントは根性なんてある訳ないのにさ((笑

とにかく、この広い平坦な大雪原の中をひたすら五番川の橋まで歩くことに…
五番川の橋上から!

五番川最初の渡渉地点の橋からの下流の流れ
出発して、かれこれ雪原の林道を25分程歩くと、五番川最初の渡渉地点に着く。

でも最初はコンクリートの橋?なので問題はない。
この五番川は、静かな流れの小川といった感じだった。
そしてここからは、見るからに林道を歩きといった趣の雰囲気だ。
五番川左岸沿い!

五番川左岸沿いの林道
橋を渡ると左岸沿いに林道が続いていて、そこを歩くことになる。

雪の道とはいえ、なかなか気持ちのいい林道歩きだ。
遠くには、別狩岳ではないピークが遥か遠くに見えてくる。
まだまだ先は長そうだ。
五番川渡渉地点

五番川二番目の渡渉地点は、スノーブリッジ
歩き始めて1時間弱ほどで二つ目の渡渉地点に着いた。
出発から此処までは、ほぼ起伏の殆ど無い平坦な雪上歩きです。、
そしてこの先は、五番川の右岸に渡るのだが、川の流れは全く見えないが、スノーブリッジ状態なので簡単に渡れる。

3月いっぱいまでは、何とか渡れるかも知れない。

尾根取付き付近

五番川右岸からの取付き地点
渡渉してから右岸沿いを5〜10分程歩くとやがて急勾配の尾根取付き付近に着く。
いよいよ此処からが、登り開始です。
途中何度か五番川の細かな支流らしきものを渡るが積雪で覆われていて何の問題もなく渡れるが、支流部分は深く窪んでいてスキーだと窪みに刺さりそうなので難儀するかなぁ〜。
幸い自分はスノーシューなので問題は無かった。
366mピーク手前付近!

取付きから急勾配の途中で366mピークを見上げる
取付きからいきなり急勾配の登りになる。
それにしても今日の暑さは何なんだ、とにかく「暑〜ぃ」

何だかんだ自分一人でブツブツ呟きながらも、やがて前方に366mピークが見えてきた。
ピーク直下付近は、スキーのシュプールがあちこちに刻まれていて滑りやすそうだ。「帰りの滑りが楽しみ」
疎林の中!

登りの途中に所々疎林がある
366mピークの左側を巻くようにひたすら登り続けると所々緩やかな疎林の中を歩くようになる。
疎林を抜けると、また急勾配になってきた。

ニセピーク?

本峰には程遠いなだらかなピーク?
キツイ勾配が続いたり緩斜面になったりの繰り返しがしばらく続き、やがて前方に緩やかなピークが見え隠れする。
とっさに「あっ、多分ニセ(偽)ピークだな。」と少しでも気分を楽にさせようと自分に言い聞かせる。
ここはひたすら我慢のしどころだ。

先行者は居ないが、やがて登りから続いていたトレースが消えかかってくる。
やがて風も強くなり、周囲の雪面は雪の風紋となって綺麗に見えてくる。
この辺一帯は、スキー斜面として絶好のゲレンデといったところだ。
そして、左手前方方向に時折ピンネシリ・神居尻の山々、右手後方には暑寒連山が圧倒的な白い頂をたずさえて見える。
別狩岳手前のピーク!

本峰手前の小ピーク?
先ほどまでの強風がいつの間にか止んでいた。
ありがたい事に再びトレースがはっきりと見えてくる。
トレースを当てにしている訳ではないが、無いよりあった方が道しるべとしては助かる。
時折、地図とコンパスで自分の位置を確かめる。

参考までに、ハンディGPSでも位置確認をする。
やがてその先にはピークが見えなくなり、別狩岳手前の最後のピークにさしかかり、丘陵状のなだらかなピークに到達する。
ようやく別狩岳山頂が…

雪庇が張り出している別狩岳
ザックにスキーをくりつけた重い荷物を担ぎ上げて、出発からここまで、約2時間40分ほど経った。

やっと、前方に別狩岳本峰が見えてきた。
やや小ぶりな雪庇が東側に張り出しているところが山頂だ。
時間にして15分〜20分登れば着きそうな位置に居る。
山頂直下の小ぶりなコル?

山頂直下の小鞍部
最後の登りの山頂直下はコル(鞍部)とまで呼んでいいのか分からないが、実際小さなコル状になっている。、
このコル付近には、朽ちかけた大きなダケカンバがあるので分かりやすいと思う。 あえてコルと言うが、この辺りからは狭い渡り廊下のような雪稜を歩きながら登る。
これが別狩岳だ!

雪庇の辺りが別狩岳
コルを超えてこの狭い雪稜を渡り終えると、山頂までは一気に登り詰める。
ついに、山頂が目の前に見えてきた。

あともう一息だ。
張り出した雪庇の上が頂上!

標識の無い別狩岳
出発してから、ジャスト3時間で、潅木の枝にピンクテープがある別狩岳山頂に立った。
一度も休まずに歩き続け、重かったザックから開放されてやっと一息入れることができた。
この山頂は、東側が雪庇状になっていて実際の頂上は、手前のピンクテープの辺りのようだ。
この雪庇を踏み抜かないように、慎重にピークの最上部に立つと、眼前に広がる360度の大パノラマに感動する。
下山はスキーで華麗に滑り降りるだけなのだが、今シーズン初のスキーだったせいか思いのほか上手く滑れない。
ゲレンデで前もって練習してから来るべきだったかなぁ〜。
言うまでもないが、何度転んだかしれない最悪の滑りだった。((爆


別狩岳登山からの展望
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