察来山(589.9m)
〜四番川コースからのアプローチ〜

   
【山行日】2007年03月10日(土)【天候】晴れ
【地域】樺戸山地 【標高差】約390m
【駐車場】駐車場は無し、林道入り口脇に数台。 【人員構成】単独行動
【GPS】GPSログ図・カシミール3D 〜DAN杉本〜 【広域地図】国土地理院2万5千分1地形図名:四番川 [北東]
〜提供
       
【行程&タイム】 休憩時間含む 山小屋坊主
登り時刻 場 所 下山時刻
08:30 国道451号線林道入口 ↑13:00
09:55↓ 標高250m地点 ↑11:50
11:05↓ 察来山山頂 11:20
登り02:35 下り:01:40 【行動時間】約4時間30分(休憩含む)



アプローチ! 
サ
四番川沿い林道入口脇

国道451号線通称暑寒国道滝川寄りに四番川があります。
この川沿いの林道入口付近に車を止めることが可能です。。
この日は林道入口が20m奥まで除雪されていて、5〜6台程の駐車が可能でした。
この除雪されていた林道奥に重機などが並んでいたので、どうやら除雪車両の迂回路もしくは臨時駐車場として使用されているようでした。
除雪車両の邪魔にならないように、林道脇ギリギリに寄せて駐車して出発準備にかかります。

※ 夏山の登山道がないこの林道入口は案内看板は無いようです。
四番川の林道に沿って高圧送電線が並んで立っていますので分かりやすいと思います。
最初は林道歩き
ッ
最初の林道を歩く
この付近は氷点下12度とかなり冷え込んでいましたが、日の当たる場所ではそう感じないのが不思議なくらいだった。
早速スキーにシールを貼り付けて、いつものように軽めのストレッチ運動をしました。
そして除雪された林道入口奥から歩き始めます。
割と平坦な林道歩きが続くようでとても歩きやすい。
それもそのはず、どうやら先発隊がいるようで、しかも山スキーではなく足跡からしてスノーシューのようだ。
それもかなりの人数で、団体さんと思われる。
先発隊に申し訳ないが、ラッセルすることなくありがたく足跡を使わせていただきました。
目指すはあの山?
ク
遠くに察来山手前の大きなコブ?
平坦な林道を約500m位奥へ歩くこと数十分で、やがて前方奥に丸い山頂が見えてきますが、あれが目指す察来山なのだろうか?

すぐに地形図を取り出して調べてみたらどうやら違うようで、目的の山はさらにその奥にあるようだ。

この林道からは、おそらく目的の山は見えてこないのだろう。

「天気も快晴といっても良いくらいだし、まぁ〜気長に歩くとしますか」と一人ぶつぶつと呟きながら歩き出します。 ←変な奴((笑
林道歩きの途中で見つけた盆栽?!?
ル
大きな盆栽?
そして気持ちよく林道を歩きながら、時々空を見上げると何やら大きくて格好のいい木を見つけた

一瞬、「あっ、巨大な盆栽だっ!」と叫んでしまうくらい立派な木だった。

これぞ山奥の醍醐味、やっぱり自然の産物って凄い。
一般的に言われる、「日本××百選の木」って言われるものに劣らず立派な木は山奥に行けばいくらでもある。
樹木に限らず、滝などもそうだし…
あの山かな…
ヤ
察来山手前の大きなコブ?の正体
やがて250m地点も過ぎて、前方方向に最初のピークがはっきりと見えてきます。
そして3連の砂防ダムを左手に見ながら右手方向に進み徐々に勾配がきつくなってきます。

しばらく歩くと林道は二股に分かれ、左側の道を進みます。
そろそろ尾根取り付き付近に近づいてきました。
やがて尾根取り付きに…
マ
尾根取り付き付近
やがて尾根取り付き付近が見えてくると、今度は本格的な登りとなるので、歩きやすそうな斜面を選びながら登攀モードに入っていきます。

地形図を見ると、ほぼ中央付近からがよさそうだ。

例の団体さんの足跡も見えますが、こちらは山スキーなのでスノーシューとは別のルートで登って行く事にします。 それにしても、なかなか団体さんに追いつかない…スノーシューの方が登りは早いなぁ〜。
雪庇が見えてきた…
に
察来山手前のコブ?の雪庇
割と急勾配な尾根取り付きを息絶え絶えに登りきると、やがて右前方に小規模な雪庇が見えてきます。

これが林道から見えていたコブのような山の正体で最初の通過点のピークでした。
この辺が唯一、スキーの滑りが楽しめそうなところですが、標高差が150mほどなので滑走距離は期待できないと思います。

何とかここまで登ってきても、目的の察来山はさっぱり見えてきません。
雪庇の長い廊下?を歩く!
登
コブ?の雪庇の上を歩く…
ほどなく急勾配を登りきると、ようやく最初のピーク通過点である雪庇の上部の尾根に差し掛かります。
辺り一面はっきりと分かる右側に張り出した雪庇です。

小規模とはいえ、気持ちのいいものではありません。
とにかく、踏み抜きに注意しながら樹木側を歩くことにします。

けっこう長そうな雪庇の尾根を歩ききるといよいよ核心部です。
小高い急峻な山が察来山!
ろ
これが察来山だ!
雪庇の尾根を歩き終えると左手に何やら察来山らしい丸い山頂部が見えてきました。
手前にも小ピークが右手に見えますが、本峰はやっぱり奥のピークのようだ。
もうひと踏ん張り歩けば着くはずと思いながら足を進ませるが、この時にはすでに靴擦れしていた。
昨年暮れ以来久々の山スキーだったせいか、山スキー靴に足が馴染んでいなかったようだ。
あまりの痛さに、よっぽど途中でリタイアしようと考えていたが自分の性格が許さなかった。
ついつい此処まで来てしまったので、無理をしてでも登りきりたい。
察来山の麓まできたところで、途中何度か追い付きかけた、あの団体さんにようやく追いついた。
やはり10数人位の60代過ぎで、7割くらいが女性の方だった。それにしても皆さん健脚者ばかりのようだ…
ここから山頂までは、標高差にして50mくらいだが、急勾配なのでジグザグを切ながら這うように登っていきます。
山頂で記念撮影していた団体さんに撮影を頼まれ「ハイ、ポーズ」をしてあげたそのあと、「ズボッ」っと足が埋まった…どうやら雪庇の上らしい((恐っ! そのときの様子を撮ってみましたので左の写真をクリックしてみてください、こんな穴が開きました。
その後は、団体さんに「ラッセル」ありがとうございます」と会釈して、すぐに山頂を後にしました。
帰路の林道歩き!
う
下山中の林道
ただひたすらにへっぴり腰で滑りながら同じ道を辿って下山します。

思ったより早く、林道まで滑る降りてきました。
これからが大変、殆ど勾配のない林道斜面を歩かなければなりません。
それにしても、気持ちの良い天気だった。
振り返ると…
ぜ
滑り降りてきた林道
ふと振り返ると、少し名残惜しい思いを抱きながら足早に下山する。。

「う〜ん、何だかなぁ〜」と意味深でもない言葉を口にしながら…
3連砂防ダムが見えてきた・・・…
!
3連の砂防ダム
やがて3連砂防ダムが右手に見えてくると、あとは40分ほども歩くと林道入口付近に戻れそうだ。

なんだかんだ言いながらも無事に下山完了。
今日の冬山山行は、好天気にも恵まれて充実した一日でした。


察来山からの展望
TOPHOME戻る