オムシャヌプリ西峰(双子山)西峰
〜野塚川北面沢遡行〜オムシャヌプリ〜東面沢下降へ〜 沢登り編 (その2) |
滑滝の向こう側・・・ | |
F9・15mの滑滝 |
Co970m付近にF9・15mの滝は、滑滝となって現れる。
ここは右岸をそのまま難なく直登していく。 結果として、その後は滝らしい滝もやがて無くなり、このF9が最後の滝となった。 |
長いぞっ! | |
一枚岩盤の滑床を歩く |
F9を登りきると、一枚岩盤のような黄土色がかった長大な滑床が広がっていた。
以前遡行したエサオマントッタベツ川の滑を思い浮かんだ。 若干滑るが、さほど緊張を強いられるほどではなかった。。 |
源頭? | |
源頭を過ぎる潅木の藪に突入 |
沢水のせせらぎが、やがて消える頃には源頭部となり、涸れ沢となってくる。
途中、ガレ状の登りが見られたが、そこは避けてオムシャの直登を試みる。 そこからは、藪漕ぎモード突入となるが、潅木帯の急登で、ハイマツが薄かっただけに、登りにはさほど苦戦を強いられない。 途中、Iさんが遅れだしKさんも遅れているようだ。 あとから分かった事だが、最後尾にGさんが遅れている二人を見守りながら登って来たという。 源頭部から登る事30分、やがてガスっている主稜線が見えてきた。 |
あ〜っ!ついに・・・ | |
オムシャヌプリ西峰の頂 |
ガスっている主稜線に出ると、僅かに見える踏み跡を辿り左手の稜線を歩く。
数分で、オムシャヌプリ西峰に躍り出た。 時計は9時05分を指していた。 後続組は、少し遅れて到着する。 肝心の山頂からは、何も見えないほど強風にガスがかっているうえに、雨が混じっている。 とりあえず、風下の狭い岩陰でメンバー8名全員が肩を寄せ合いながら無事に登頂祝いの握手を交わす。 いつも見慣れた光景なのだが、感無量の喜びだ。 Eさんが三脚を立てて記念撮影に講じる。 悪天候と言う事で、すぐに山頂をあとにした。 |
荒天の中、目指すは… | |
ハイマツ帯歩きに悪戦苦闘 |
下降予定のCo1232m峰南コルに向って、稜線を歩き出すが、強風そして時々物凄い突風の中をよろけながら必死に歩く。
雨が、合羽の上から叩きつけるかのように激しく降ってくる。 「ん?雨じゃないぞっ!これってヒョウ?アラレ?よくわかんないけど、アラレっぽいなぁ〜。」 あとで聞いた話だが、Gさん一人だけ、このアラレを最後まで雨だと思っていたらしい。 Yさん曰く、「Gさん、面の皮厚いから分からないんだわっ」と笑われていたそうな…((笑 目的の1232m峰南コルへと向うが、あまりにも酷い強風雨で、皆、身も心も冷え切っているようだ。 止む無く、1232m峰と1200m峰の間の沢から下ることになった。 |
下るべぇ〜! | |
Co1232m峰手前直下付近から東面沢下降 |
いつものように藪漕ぎ突入モードで、下降していく。
Co1050m付近まで下降して、ここで休憩をとる。 そして、山頂?ラーメンタイムと相成り、とにかく冷え切った身体には最高のご馳走をだった。 その後、数十分休んでから再び歩き出す。 |
何とか… | |
東面沢の滝をクライムダウン |
下りは、別ルートの東面沢を下る。
次から次へと滝が現れるが、そう難しい場面はあまり無い。 |
なんて事もないのだが… | |
4mの滝で、この日初の懸垂下降する |
下りで最初の懸垂下降をするも、下から見ると意外にも小さい滝だった。
あくまで、安全策と言う事と、練習も兼ねてと思えば気が楽かなと思う。 |
続いて・・・ | |
10mの大滝で、懸垂下降をする |
本日2回目の懸垂下降した場所。
皆、なかなか手馴れたもので、いとも簡単に下降していく。「楽しいかも〜」・・・((笑 ザイルを使用したのは、結局この2回だけだった。 |
あとは… | |
終盤は、滑床やゴーロ帯を下降 |
その後は、滑床やゴーロ帯を難なく下っていく。
やがて往路の分岐、Co570m分岐に合流する。 登りの北面沢は、それなりに面白かっただけに、下りの東面沢はやや印象が薄れてしまった感がある。 どこもそうだが、どうしても登りに比べ、下りの沢って印象が薄くなりがちになるのは否めないのだろう。 |
もうすぐ… | |
Co380m出合いのテン場が見えてきた |
Co570m分岐からの復路は、往路の歩いた道を若干外れて廃道跡や踏み跡を辿ってテン場前の本流に着く。
本流の向こうには、昨夜泊まったテントが見えている。 すでにYさんとRちゃんが先に着いていて、テント前から手を振って待っていた。 さぁ〜あとは本流を渡渉して、テントを撤収、各自荷物を整理すればいいだけ。 |
辛いかも… | |
テン場から駐車地点までの林道歩き |
何とか荷物も整理し終え、皆それぞれ大きなザックを担ぎ上げる。
さぁ〜あとは、駐車地点まで30分ほどの林道歩きが始まる。 体力のある者は、どんどん先へ進む。 疲れが出たのか、後続組はやや遅れて歩いている。 この林道を歩きながら、皆それぞれ何を思っていたのだろう。 自分は、今日の山行を思う存分充実感に浸っていたのは、言うまでもない。 |
最終章… | |
駐車地点に辿り着く |
何だかんだとスタート地点である駐車地点に全員無事に帰還する。
皆それぞれ笑顔がほころんでいる それだけに、今日の山行がとても充実していたのだろう。 「う〜ん、今度はどこの沢さ行くべぇ〜」 なぁ〜んて一人で、心の中で呟いていたのは自分だけなのだろうか。 その後、帰路の途中三石温泉で疲れを癒し、遥か遠い札幌へと車を走らせる。 帰路の車内、心の中で、「メンバーのみなさん、お疲れさまでした。」と一言添える私であった。 |
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