オムシャヌプリ(双子山)西峰(1379m)
〜野塚川北面沢遡行〜オムシャヌプリ〜東面沢下降へ〜
沢登り編 (その1)



   
【山行日】2009年08月23日(日)【天候】曇り/晴れ(山頂付近/雨・霰)
【地域】南日高 【標高差】獲得標高は未計測
【駐車場】野塚川林道奥17km付近の道路脇。(林道崩壊地手前まで) 【人員構成】HYML仲間総勢8名(沢靴・沢装備)
【GPS】〜DAN杉本  赤・登り〜青・下り 【広域地図】 〜提供
                          
【行程&タイム】 休憩時間含む 十勝岳
登り下り時刻 場 所
04:25 林道奥野塚川本流Co380m出合い
04:35 Co411m分岐・左股
04:45 Co450m二股分岐・右股
05:40 Co570m二股分岐・左股
08:40 Co1300m付近藪突入
09:05〜09:25 オムシャヌプリ山頂(西峰)
11:00 Co1200m北稜尾根東面下降取り付き付近
14:00 Co570m二股分岐
14:55 林道奥野塚川本流Co380m出合い
登り4:40 下り:5:30 【行動時間】約10時間30分(林道歩き除く)




和やかに…
林道入口
入山前のひととき

HYML仲間のGさんを筆頭にYさん、Kさん、Tさん、Eさん、Iさん紅一点のRちゃん、そして自分を含めて総勢8名で、南日高・オムシャヌプリを野塚川北面沢から目指す。
広尾国道から、野塚川林道に入って約17km奥の林道崩壊地手前で駐車。
ここからは、野塚川本流Co380m出合いまで林道を30分歩く、。
テン場では…
デポ地点
前夜の宴会
この出合いで、明日に備えてテント設営。
その後、渓流で釣りをする人、焚き火の準備をする人、皆それぞれ役割分担しながら今夜の宴会に備える。
そんな中、突然Rちゃんの「涙のイワナ事件」が起きた。
内容は、話せば長いので、仲間内だけの伝説とすべきなのだろうか…
強いて言えば、「乙女の涙」に、男たちは弱かったと言うべきか。

さぁ〜今夜は、強風の中での宴会だ。
普段、お酒を飲まないRちゃん曰く、「今夜は飲みたい気分なんです」と梅酒を飲みだした。
確かに梅酒もお酒に違いないけど、どちらかと言うと健康飲料だと思うのだけど…
お酒を飲めない?自分も梅酒は好きなお酒なんだよなぁ〜((笑

それにしても、イワナやヤマメの素揚げは香ばしくて美味しかったなぁ〜。
その後も続く宴会も終盤になると、あとは明日に備えて、いびき組み?とそうでない組、そしてお姫様組と3つのテントに分かれて21時過ぎには寝床に入る。
明日は、3時起き、さぁ〜寝よう…
…夜中にトイレで目が覚め、テントの外へ出ると満天の星空が綺麗だった。
都会で見る星空とは違い、天の川がはっきり見える…まさに幻想的な星空だった。
明日は晴れるといいなぁ〜
さぁ〜出発…

入渓前の歩き
午前3時に皆、目覚める。
早速、各自で準備にとりかかる。
軽く朝食をとる者、準備に余念がない人など様々だ。

いよいよ4時過ぎに野塚川本流を渡渉して出発。
風も治まり、何だか天気はいいみたい。
Co411m二股分岐までは、作業道のような道を歩く。
いよいよスタート!

野塚川入渓地点、Co450m二股分岐・右股
その後Co450m二股分岐までは踏み跡不明瞭な道を往く。
実際ここからが、遡行の始まりだろうか。
肝心の沢は、増水はしていないようだ。
いざ出陣…

総勢8名の遡行開始
さらに、Co570m二股分岐まではゴーロ帯を右岸・左岸を交互に歩き、時折鹿道などを繋いで歩く。

アリのごとく…

小滝を歩く
みんな一列に数珠繋ぎで歩いている。


いきなり…

Co570m 最初に現れるF1:10mの滝
Co570m二股分岐・左股に入るとすぐ先には、F1:10mの滝が現れる。
ここは難なく、右岸側を直登して通過。

お〜っ連爆だぁ〜!…

V字状小滝の連続
次に、小滝ではあるがV字状の連爆が続く。
往くか?巻くか?

Co600m F2:8mの滝
次々と滝が連続して現れるが、妙に嬉しい。

右岸から、修行僧の滝(細い滝)が流れ、本流からは、F2:8mの滝が現れる。

Yさん一人だけが、果敢に右側を直登する。
後続は、左岸側から巻いて滝上へ出る。
Gさんだけが…

F3:8mの二段の滝を果敢に挑むGさん
次に、F3:8mの二段の滝に出る。
今度はGさん一人が、果敢に直登を攻める。
Rちゃんが、「ここに巻き道があるよ」と言ったので、後続の7名は、安全策でかなり手前の右岸を高巻いた。
先行・後続の意思がまるでバラバラで、それが妙に可笑しかった。
皆それぞれレベルが違うし、それが安全策なら仕方がないのだろう。
でもホント可笑しな行動だったなぁ〜((笑
本流を…

Co685m F4:10mの滝
Co680m付近で、沢は二股状になり左からは細長い滝が本流に落ち込んでいる。
本流はF4:10mの滝となって折れ曲がったような斜めの滝が現れる。
メンバーたち、難なく登っていく。
難所?

Co700mm F5:10mの滝
Co700m付近、F5:10mの滝が現れる。
見た目、滝の真ん中は岩肌がむき出していて、まるでO字型になって見える。
自分勝手に、独断と偏見で、O次郎の滝と名づけてみた。
余計な解説は、要らないとでも聞こえてきそうだなぁ〜((笑
崩壊・・・

3番目の雪渓は崩落
ここO次郎の滝は、右岸側を攀じ登るように巻いていく。
最後尾のRちゃん、いつもは身軽なのだが、珍しく苦戦モードだ。
そこは、リーダーのGさんがフォローしていく。
何とか無事に全員登りきる。
最大の難所か?

Co750m F6:4mの釜付きの滝
休ませることを知らない滝の連続、次はおそらく登りでの最大の核心部であろう、Co750m付近のF6:4mの釜付きの滝が待っていた。
落差こそ大したことはない滝だが、かなり深そうな釜がある。
落ちれば、間違いなく全身びしょ濡れだろう。
ここは、右岸側を高巻きすることも可能だったが、足の長いと言うよりは、背の高いEさんが果敢にも際どいヘツリを苦戦しながらも何とかクリアーする。
ここで初めて、後続組はザイルのお世話となる。
Rちゃんがザイルで確保されながら、ヘツリを試みるが、途中足を滑らせて釜に落ちる。
幸い下半身だけ濡らした程度で難を逃れた。
他のメンバーは、無事にヘツル。

ちなみに滝上には、残置きハーケンに捨て縄が掛けてあった。
スイスイと…

樋状の滝を遡行
次から次へとまぁ〜よく現れる滝に嬉しい悲鳴がでそう。
小滝の連続で、樋状の滝もあれば、滑滝もあり、飽きさせてはくれない。
またもやF7:5mの滝、F8:二段12mの滝と続いて現れる。
そんな中で途中休憩をとることにする。
ん?雨?」ポツポツと上から雫が落ちてきた…滝の飛沫?
いや、これは雨だな。
ついに降ってきやがった。
皆、それぞれ雨合羽を着込む。


次のページ〜Part 2へ続く

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