野塚岳
〜ニオベツ川南面直登沢へのアプローチ〜 (其の2) |
右股を詰める・・・ | |
リーダーIさんが登る |
C920m二股からは、右股に入る。
真正面に直進する沢は野塚岳西尾根主稜線のコル付近出る事ができるが、傾斜もきつく崩落が激しい難所でリスクが高すぎる。 今回の目的は、直進ではなく右股南面沢を直登することだ。 この南面沢からは、傾斜がきつくなる。 やがてその先、C1000m付近はこの沢最大の滝が待ち受けている。 先頭のリーダーIさん、小滝が連続する右股南面沢を勇ましく直登する。 「カッチョいいよっ!岩さん」 |
ヤバそうな… | |
2番目のザイル確保にganさんがサポート |
南面直登沢の核心部最大の難所はC1000m付近に出てくる。
私自身を含めて、数人は何とか直登する。 直登できない数人は、リーダーIさんサブリーダーganさん達ベテラン達がザイルで確保。 全く沢初心者のEMちゃんが、ビレイされながら慎重に登ってくるのが見える。「もう少しだ、頑張れ!」 ほかの何人かも、サポートされながら登ってくる。 |
もう少し… | |
最終休憩地点で釜揚げうどん用の水を汲む |
C1050m付近まで来ると、あとは少しの藪こぎで頂上だ。
直登沢の緊張感から開放され、皆それぞれに安堵感が漂う。 ここで、登り最後の休憩を取る。 ここから先は、水を確保できないので、昼食の釜揚げうどん用に沢水を各自それぞれのペットボトルや水筒に水を汲む。 |
背後に見えるのは・・・ | |
沢から離れて直登 |
沢の源頭部C1100m付近を通過すると、やがて涸れ沢となり、草地の取り付きに出る。
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あと少し… | |
ハイマツ帯 |
やがてこの草地も、背の低いハイマツや潅木に変わっていく。
まもなく山頂が近づいていくのが手に取るように感じてくる。 皆それぞれ、息絶え絶えに足取りが重くなってきているようだ。 |
お〜っ! | |
右手には、遥か彼方に楽古岳を遠望、手前はオムシャヌプリ |
登りながら、右手方向を望むと、遥か向こうに楽古岳が見えている。
オムシャヌプリも間近に見える。 |
詰めは… | |
最後の詰めをよじ登る |
いよいよ最後の詰めを登り切れば、野塚岳だ。
次第に足取りも軽くなる。「う〜ん、もうチョイ!」 |
やっと… | |
野塚岳山頂で集合写真、ganさんがカメラマン |
12時15分頃〜山頂に着くと、みんなで感激の握手を交わす。
喜びもひとしお。 Iさんは、「イェ〜ィ!」と奇声の雄たけびをあげる。 どうやら、Iさんのハイテンションな雄たけびは、いつもの事らしい((笑・・・ その後、集合写真を撮り終えると、ganさんお手製の恒例「釜揚げうどん」を手際よく準備していく。 釜揚げうどんが出来上がると早速昼食タイムとなり皆満足気に美味しそうに食べる。 皆それぞれ、至福のひと時を堪能。 「う〜ん、やっぱりいいわコレ・・・最高っす!」 |
あとは・・・ | |
1220m南西尾根下降へと下山 |
昼食タイムも終了し、13時20分頃、野塚岳を後にオムシャヌプリ方向の手前1220m峰へ向って主稜線南西尾根を辿っての下山だ。
おっと!青いヘルメットが眩しすぎるぜ、「ISちゃん!」・・・ |
一息… | |
少しだけ一服 |
一度小休止。
「お〜っ!・・・すぐ向こうにオムシャヌプリが見えてるよ」 |
感無量… | |
下山時、2回目の休憩そして野塚岳を振り返る |
天気も良くて、最高のロケーション。
C1220mP手前付近で、野塚岳山頂を見ながら、どっぷりと座りこんでの休憩。 ???何故か全員、野塚岳山頂を見上げている。 皆それぞれ、物思いにふけっているに違いない・・・ 写真を撮っている自分は、いったい何を思っているのだろう。 もちろん、皆と同じ気持ちだろうと思う。 |
意外と厳しいフェルト底の靴… | |
南西尾根下降の笹の藪漕ぎ |
C1220m峰手前から、判別しづらい南西尾根下降地点に取り付く。
下降は、何処までも続く広大な笹の藪こぎ。 Iさんと自分、何度も笹の根元に足を捕られて尻餅の連続。 そのうち、前を歩いていたHちゃんまで、仰向けに大転倒する有様。 「う〜ん、恐るべしフェルト底沢靴よ」 一部、スパイク付き地下足袋組は、下山に強そう。 |
沢に出る… | |
沢 |
どこまでも続く笹斜面、やがて道が不明瞭な急勾配の場面に出くわす頃、C650m付近ニオベツ川の枝沢(支流?)に出る。
ここでようやく、藪こぎの下山は終り、本流に合流した後は、C580m入渓地点に向って歩くだけだ。 |
ラスト〜最終章… | |
最後の砦は堰堤そしてよじ登る |
ようやく、堰堤まで戻る事ができた。。
4mの堰堤は、最初にganさんが素登りをする。 その後に続くメンバーたちは、ganさんとIさんのサポートを受けながら、次々と乗り越えていく。 そして、最後の締めくくりは、駐車場での感激の握手となる。 |
感慨深く… | |
野塚トンネル手前日高寄りにある駐車場から望む野塚岳 |
無事に下山完了後は、トイレのある、翠明橋駐車場まで戻り、着替えを済ます。
その後、野塚トンネルを通って大樹町経由で途中、今晩の食材を某スーパーで買い、札内ヒュッテまで走らせる。 そして、その夜、メンバー全員での大宴会が始まる。 今日の沢遡行の話題から始まり、自己紹介も含めての雑談が夜遅くまで続いた。 翌日朝、日勝峠経由で某駐車場に着き、解散となる。 充実した2日間、とても楽しい時間を過ごせたことに大満足だった。 追記・・・ メンバーの皆さん、大変お世話になり、ありがとうございました。 また、どこかでご一緒できる日が来ますように・・・ |
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ニオベツ川南面直登沢〜野塚岳からの風景
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