目国内岳(1220m) 〜新見峠コースからのアプローチ〜 そして待望のパンケメクンナイ湿原へ |
【山行日】 | 2007年7月1日(日) | 【天候】 | 霧雨のち晴れ |
【地域】 | 道央・ニセコ西部 | 【標高差】 | 約460m(概算)・パンケメクンナイ湿原までの獲得標高差は含まず。 |
【駐車場】 | 新見峠から200m新見温泉寄りに駐車場あり、15台程度。WC有り | 【人員構成】 | 単独行動 |
【GPS】 | GPSログ図・カシミール3D 〜DAN杉本〜 | 【広域地図】 | |
【行程&タイム】 休憩時間含む | |||
登り時刻 | 場 所 | 下山時刻 | |
6:00↓ | 新見峠駐車場 | ↑11:16 | |
6:01↓ | 登山口 | ↑11:15 | |
6:38↓ | 前目国内岳 | ↑10:40 | |
7:30↓ | 目国内岳 | ↑9:55 | |
8:45↓ | パンケメクンナイ湿原 | ↑9:20 | |
登り02:45 下り:01:56 【行動時間】約5時間16分(休憩含む) |
アプローチ! | |
新見峠コース登山口 |
現地へは、岩内町より主要道66号線通称「ニセコパノマラライン」を南下して、途中新見温泉方向へ右折し新見峠を超えて200m下った所に駐車場があります。その駐車場奥の脇に「新見峠コース登山口」があります。駐車場にはトイレもありますが、かなり古びた三角屋根の建屋です。 その日の早朝4時少し前頃に自宅を出て丁度2時間ほどで現地に到着し、この日はすでに5台くらいの車が留まっています。 どうも登山者ばかりではないようで、タケノコ狩の人たちもいるようでした。 早速、登山口の登山届けに記帳して登り始めますが霧雨模様で躊躇してしまうぐらいの天候です。 |
霧雨の中を歩く | |
登山口からの最初の道 |
登山道をしばらく登ると、なにやら「ガサガサ」と笹薮から物音が聞こえてくる。
突然、笹薮から何かが飛び出てきた。 「あっ!熊だっ!」と思いきや、タケノコ狩の人だった。 おいおいっ!脅かすなよって感じだった((笑 この場所は今がシーズンだということは知っているが、急に藪から出てこられるとさすがにビックリしてしまう。 それにしても、「脅かすなよぉ〜((猛爆」 |
相変わらず霧雨模様 | |
展望のない深い笹薮の登り |
標高を上げて森を抜けると今度は深い笹薮に突入。まだまだ展望の利かない深い笹薮の中をひたすら登り続ける。
そして、一向に晴れる兆しがない山道。 依然として霧雨状態で、登る意欲も半減しそうになる。 もし雨に変われば、いつでも撤退するつもりで登り続けた。 芦別岳といい、今年はどうも雨男になりそうな気がしてしまう。←雨降りに登る変な奴((笑 |
最初のピークに到着! | |
前目国内岳(980.8m) |
ただひたすら登ること40分「予定より30分早いぜ!」で最初のピーク前目国内岳に着くも、依然としてガスに覆われ目指す目国内岳が全く見えず。
でも、こういう天気だからこそ何かが期待できそうな気がしてしまう。 とにかく、山頂を目指すことに決定。 ここからは、一旦標高差100mほど下のコルに向かって下るが、相変わらず深い笹薮だ。途中、霧雨の中でエゾカンゾウの花が風に揺られて印象的だった。 |
先発隊? | |
先を歩く人が一人 |
コル付近まで下ると何やら先を歩く人が居た。
登山届けの記帳ノートに一人だけ名前があったので、おそらくその人らしい…っていうか、その人しか居ない筈。 割とゆっくり歩いていたので、すぐに追いついてしまう。 すかさず「失礼しま〜すっ!」と挨拶して追い越すと、「お先にどうぞ!」と返してきた…何やら寂しげに。。 |
ここは? | |
岩の門 |
コルからは標高差300mの登りに差し掛かるが、ガスで見通しが利かないせいか登りの落差を感じない。
やがて登り疲れも感じないまま、「岩の門」に着く。 高さ4mくらいの大岩の隙間を通って歩く箇所がとても滑稽でもある。 |
岩がゴロゴロ! | |
大きな岩が道にゴロゴロ |
やがて歩くこと数十分、岩がゴロゴロとした道になってくる。
ハッキリ言って、歩きづらい。 自然に積みあがってできたものなのか不思議なくらいだ。・・・それとも意図的に置いたのかなぁ〜そんな訳ないよなぁ〜とは言え、何処の山でも同じなのだけど。 |
長い登り返し! | |
コルから標高差300mの登りに青空が見えて |
いよいよ登りのクライマックスが・・・
周りの景色が少しずつ見えてきだす。 辺り一面ガスが嘘のように消えていく。 空も青く澄んできて、「気分も爽快」 そしてもうすぐ山頂も近い。 |
振り返ると! | |
雲上の羊蹄山 |
何気に背後を振り返ると、なんと雲海が…
遠くに羊蹄山も見える。 絶景、絶景また絶景…やっぱり登ったかいがあった。 まさしくこれぞ「雲上の楽園」ってかぁ〜((爆 |
眼前に大きな岩? | |
目国内岳山頂 |
気分も爽快という事で、再び登りだす。
やがて眼前に、大きな岩を積み上げた山頂が見えてきて、俄然登行意欲が増してくる。 |
圧倒されて! | |
眼前に立ちはだかる大きな岩 |
山頂基部付近まで来ると山頂手前には大きな岩が立ちはだかる。
本当の山頂は、さらに奥にあり同じように岩が積みあがっているのだ。 さてこの岩をどうやって登ろうかな((笑 右から這って向こうに渡り今度は左に這って岩を登り越す。 見た目よりは簡単に登ることができます…ただ一つ一つの岩が人間よりかなり大きいので圧倒されるだけのようです。 |
クライマックス! | |
山頂より雲海に浮かぶ蝦夷富士 |
そしてついに、目国内岳山頂に無事登頂〜たかが大袈裟だわなぁ〜((爆
ここから眺める景色は、素晴らしい。 それにしてもすこぶる好天気で空は何処までも青く澄み切ったスカイブルーです。 おまけに雲海まで見られるんです〜先ほどまでは霧雨だったのに… |
反対側は! | |
パンケメクンナイ湿原への下り方向 |
山頂から目指す湿原方向の景色もさることながら、素晴らしい絶景だった。
感動の一瞬・・・独り占めの山頂はいつも気分爽快。 山頂での山座同定も楽しみの一つ。 う〜ん!気持ちがいいっす! |
ご立派です! | |
目国内岳山頂標識(1220m) |
立派な山頂標識もあり、そのバックには悠然とした羊蹄山が聳える。
なんと贅沢な景色だろう! |
岩内岳への分岐 | |
岩内岳分岐 |
山頂には30分弱居座って居たが、誰一人登ってこない。
まさに独り占めだった〜贅沢そのものでした。 さて今度は、パンケメクンナイ湿原に向かうためさらに奥の方へと行くが、かなり下らなくてはならない。 最初は、山頂直下に岩内岳への分岐を歩いていく。 |
最初は… | |
パンケメクンナイ湿原への下り始め |
最初の下りは割りと歩きやすいガレ場の道だ。
しばらく歩くと次第に、歩きづらいガレとハイ松漕ぎに潅木漕ぎとなり、倒木や木の根を跨いだりの繰り返し。 ただひたすらに45分ほど下り続ける。 帰りの登り返しが辛そうだった。 |
湿原現る! | |
パンケメクンナイ湿原入口 |
長い下りに耐えると、やがて平地になり湿原の入口に出る。
「パンケメクンナイ湿原」に到着。 |
清らかな桃源郷? | |
湿原の流れ |
初めてお目にかかるこの湿原…かなり小さなものだった。
桃源郷とは程遠いのかも知れない。 沼が所々干上がっていて、いずれ崩壊するのも時間の問題かなぁ〜 沼というか地塘は、かなり綺麗な状態でした。 お花も、種類豊富で飽きないほどで30分弱も居座っていた。 そしてこの湿原をしっかり見納めて心のノートに刻みつつ、多分もう来ることのないこの場所を名残惜しみつつ再び目国内岳に向かって登りだす。 そういえば、湿原内に真新しい熊の掘り返しもあったので気をつけないといけません。 |
湿原から戻る | |
パンケメクンナイ湿原からの目国内岳 |
いよいよ帰路に着くが、1時間も下ったきたので目国内岳までの登り返しが思いやられそう。
ただひたすらに、歩きづらい道を登り続けていく。 だんだんペースが落ちるが、休めば登れなくなりそうなので黙々と登る。 理由は、下手に休むと呼吸を整えるのに一苦労なので… そういえば、コルで会った人以外誰とも会うことなく静かな山だった。 やがて、目国内岳山頂が見えてくると少し安心する。 目国内岳から下りに45分もかかったのに、登りは40分くらいだったのはどうも不思議だった。 それはともかく、かなり早いペースで目国内岳に戻れたので、見晴らしのいい山頂直下付近でランチにすることにした。 たった一人で羊蹄山を見ながらの贅沢なランチタイムなのだが、食べたのは「あんドーナツ一個」でした((爆 景色といえば、もうすでに雲海は消えかかっていて下界の様子が見えてきている状態だった。 ランチタイムを終えていよいよ下るが、途中で何人かのグループやご夫婦連れに出会いながらの下山である。 |
登りと下りの違いに… | |
帰路の前目国内岳山頂 |
そして、登りでは何も見えなかった前目国内岳山頂にたどり着く。。
今度は、標識のバックに目国内岳がはっきりと見ることができます。 もうこの景色を見ることは多分ないのだろうと感慨深げにこの場を後にした。 最後の下りは、登山道脇に生えるタケノコを探しながらゆっくりと下山… タケノコは20本くらい拝借して無事に下山完了です。 早朝の霧雨がまるで嘘のように今は、快晴そのものでした。 |
下山を終えて! | |
ニセコパノラマラインより右奥に目国内岳を望む |
帰りはニセコパノラマラインを走っていきますが、途中で目国内岳山頂が見えてきたので最後に一枚「カシャッ!」と撮影して一路自宅のある札幌へノンストップで帰路に着いた…しかも一度も車から降りずに。。
新見温泉にでも入ってから帰路にとも考えたのだけども・・・睡魔に襲われるので。 |