重滝右股沢編(09/08/15)のページへ
黒松内岳(739.8m)
〜ぶな滝からの遡行〜
沢登り編



   
【山行日】2009年11月8日(日)【天候】曇り
【地域】道南方面 【標高差】獲得標高は未計測
【駐車場】登山口空き地に数台可。 【人員構成】HYML仲間総勢3名(沢靴・沢装備)
【GPS】〜DAN杉本  赤・遡行〜青・夏道 【広域地図】 〜提供
                  
【行程&タイム】 休憩時間含む 黒松内岳
登り下り時刻 場 所
08:25 登山口駐車地点・ぶな滝沢出合い   
08:55 Co285m二股分岐
10:50 Co585m源頭部・藪突入
10:55 夏道尾根稜線取り付き
11:05〜11:50 黒松内岳山頂
12:00 Co705mポコ藪下り突入
14:05 ぶな滝沢出合い〜登山口駐車地点
登り2:40 下り:2:15 【行動時間】約5時間40分(休憩含む)




変人3人組み?
林道入口
ぶな滝出合い


もう11月だと言うのに、HYML仲間のGさん、Iさん、そして私の変人3人で沢登りに行くことになった。
確かにこの時季の沢登りは、寒いので敬遠すると思うのだが、でもこの3人は違っていた。
やっぱり変人だった・・・((笑

でも意外にも今日は暖かかった。
早朝、某待ち合わせ場所でメンバーと合流、私の車で8時過ぎには、黒松内岳登山口に着く。
最初は、林道歩きから始まる。
とは言え、殆ど歩かずにぶな滝出合いに着き、すぐに遡行を開始する。
いきなり、ぶな滝を通過。

いよいよ…
デポ地点
Co285m二股
幾度か小ぶりな滝を通過すると約30分弱で、Co285m二股出合いに着く。
ここは右股を往くが、ここからは、Iさんがリーダーになり先頭を歩く。


慎重に…

Co300m…10mの滝
右股を入るとすぐに、10mの大滝に出る。
直登は無理か?
シャワーを浴びながらのクライムなら行けそうだが、この時季には生理的に受け付けないだろうなぁ〜!
ならば、左岸側の壁を登りしかないかも。
Iさんが壁の中間辺りまで登るが、ここから一手のホールドが微妙だ。
そのあと、自分がIさんの助けを借りて一気に滝上へ駆け上がる。
実際は、かなり微妙でヤバかった。

その後、滝上からザイルを出し、IさんとGさんを確保し、滝上に上がってくる。
ここの滝は、ザイル確保無しだとやや上級者向けか…
難所も…

Co340m…5m滝
次々と小滝を遡行していく。
やがてCo340m…5m滝に差し掛かる。
さほど大きな滝ではないが、右岸をへつりながらも難なくIさんはすんなりと突破する。
後続のGさんと私は、やや違ったルートで突破。
その後、休み無く小滝が連続する。
滝というよりは…

Co375m…1mの滝
次にCo375m…1mの滝の超が付くほどの小滝が現れるが、それがどうして、簡単には通過させてくれない。
滝下は深さは胸までか?小さな釜になっている、どいみても左岸側からしかヘツレない。
ヘツるしかないのだが、それもスタンスもホールドも殆ど無し。
先頭のIさん、Gさん二人は、何度もヘツリを試みるが上手くいかない。
結局、二人とも腰までドボンする。
最後に残された自分は潔くあきらめて、最初から腰まで浸かりながら通過した。
あぁ〜情けなや…
尾根上へ・・・

Co410m…S字状のゴルジュの滝
次の核心部は、一枚岩ののっぺりとした壁状の5m滝が現れる。「直登は絶対無理だべやぁ〜
という事で、Gさん一人、そしてIさんと自分の二人は別ルートで高巻く。
その後、Co410m…S字状のゴルジュの滝が20mほどの長さが続く。
このゴルジュ、通過には難も無く、なかなか面白い。
うぉ〜スゲぇ〜」と歓声があがる。

その後は、小滝があるだけで450m、535mの分岐はいずれも右に入る。
やがてCo585m源頭部に着き、いよいよ藪突入となる。
雲行き怪し…

夏尾根登山道

尾根の夏道に出るため、真北方向に舵をとり、藪漕ぎに突入するもいきなり「夏道だぁ〜」とIさんの声が響く。
藪突入後、僅か5分程で難なくCo620m辺りで尾根夏道に出る。
あっけない幕切れとなったが、その半面楽勝で幸いした。

ここから山頂を目指すが、周りはガスの中…
およそ10分も登ると、黒松内岳山頂に着く。
山頂には、夏道登山者が3名居た。
右か左か…

黒丸内岳山頂

山頂は、ガスに覆われ風は強い、でも笹藪が強風を遮りそれほどでもない。
前回もそうだが、この山頂、晴れたためしがない。
景色はイマイチかぁ〜」…((笑
この時季なら寒いはずが、さほど感じられずに済んだ。
すぐに恒例の山頂ラーメンで身も心も温める。
寒い日はやっぱりこれだわ…

昼食後すぐに下山を開始、山頂西側のCo700mのポコへ向う。
ここから実質重滝沢右股の下りルートをとっているはずが、いつまで経ってもブタ沢状態。
後にルートミスをしていた事に気がつく。
Iさんと私が、いつまで経っても滝らしい箇所が現れないので「涸れ沢の笹の洞門」などと笑い飛ばしながらGさんの後に付いていった。
Gさん曰く、地図を見ながら「あれっ〜ルート間違ったわぁ〜」としきりに呟いていたのを見て、Iさんと私は大声で笑ってしまった。
無名滝…

10mの大滝
その後、ようやく大きな滝に出た。
ここは、潅木に頼るように巻きながら下降。

滝下でこの日最後の休憩をとる。
あの「涸れ沢の笹の洞門」のブタ沢は、いったい何だったんだろう。
しきりにGさんは、地図と睨めっこしていたのは印象的だった、
まぁ〜、ある意味遡行したことがないこのブタ沢、一応こんな沢があったんだと思えばいいか。
また…

懸垂下降するIさん
つぎの滝は、クライムダウンは無理か?
川に跨っている大きな倒木にザイルを掛け、懸垂下降する。
3人共手馴れたように、次々と懸垂していく。
林道が…

ぶな滝出合い
懸垂後まもなく、ぶな滝沢出合いに近づくと林道が見えてくる。
14時05分、林道に出る。
後は、登山口までの僅かな歩きだ。
おしまい…

林道から駐車地点へ
あとは車がある登山口駐車地点に戻るだけ。

Gさん、Iさんの後姿を見るのも今シーズンこれが最後か…
多分、本当に最後の沢納めなることだろう。
とくに、Gさんには大変お世話になったので、紙面を通して感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
そして、Iさんとも数多くご同行させていただきありがとう。
また来年、沢登りしましょうね…




トップページへ ホームへ 沢登りのページへ


Copyright (C) TM Galery 2006-2010 All Rights Reserved