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富良野岳(1739.8m)
〜三峰山沢からの遡行〜
沢登り編



   
【山行日】2009年09月12日(土)【天候】快晴のち薄曇り
【地域】十勝連邦の山 【標高差】獲得標高は未計測
【駐車場】林道入口向え側脇道付近に2台位可。 【人員構成】HYML仲間総勢4名(沢靴・沢装備)
【GPS】〜DAN杉本   【広域地図】 〜提供
                      
【行程&タイム】 休憩時間含む 富良野岳
登り下り時刻 場 所
07:00 林道入口
07:05 Co1000m沢出合付近
07:35 Co1170m二股分岐
10:25 Co1295m九重の滝
10:40 Co1430m華雲の滝
12:05〜13:05 富良野岳山頂
15:15 十勝岳温泉登山口
登り5:05 下り:02:10 【行動時間】約8時間15分(休憩含む)




快晴無風…
林道入口
登山口の林道


HYML仲間自分含めて4人、いつものように早朝札幌を出発。
宿泊施設のバーデン上富良野の手前約50mに車を停める。
天気は上々快晴無風・・・
本日のメンバーは、リーダーGさんを筆頭にKさん、初めて同行する紅一点のEちゃん、の総勢4名だ。
最初は、車を停めた向え側の林道からスタートだ。
Gさん以外は、皆初めての遡行。
さて、どんなドラマが待ち受けているのだろう。

唖然…
デポ地点
立派な林道???
この林道は工事中なのだが、本当にこれ林道なのかなぁ〜と思うくらい綺麗に砂利で整備されている。
可笑しかったのは、所々道が途切れている事だ。
右手に三峰山沢が道と平行して流れている。
全く苦のない歩きに、まるで散歩している感じがしていたのは自分だけなのだろうか…
それにしても、スカッパれの好天気に気分上々。
う〜ん、いいねぇ〜いいねぇ〜」・・・
やがて…

林道は何処まで…そして入渓
途中から、あれだけ立派な道も、フキや雑草が生い茂る道と化し、リーダーのGさんは露で濡れた雑草を掻き分けながら先頭を歩く破目に。
いわゆる、露払い役になる羽目に((笑

いよいよ遡行開始!

入渓地点

やがて、林道から沢地形となり入渓する。
最初はゴーロ帯の沢から始まる。
途中いくつかの砂防ダムがあるが、やがて道を塞ぐように前方に砂防ダムが見えてくる。
滝というより!?

Co1170m二股分岐

この砂防ダムは、左岸側から巻く。
そして、ダム堰堤上に出ると沢はCo1170m二股分岐となるり、ちょっとだけ休憩タイムとなる。
見た目どう見ても、左股の沢のほうが水量も多く開放的だ
右はと言うと、貧弱で狭く水量もイマイチ…
ここは、右股に舵を取る。
やがて、ゴーロ帯から岩盤状の渓相となり、赤褐色と言うか、サーモンピンクっぽい色の岩盤がとても綺麗だ。
お見事・・・

F1・60m以上の滝

右に進路をとってまもなく、いきなり「100mはあるべぇ〜」と大袈裟に呟く。
このF1・60m以上の大滝は、滑滝状だが、とにかく長い。
登りは、それほど難度も高くはない。
やや滑りやすい滑だが、慎重に登れば問題ないと思う。
この大滝、Gさんと私は難なく登り切るが、KさんとEちゃんは最後の詰めで登れず、ザイルで確保する。
何じゃこりゃぁ〜

Co1295m・九重の滝

次にCo1295mの九重の滝に出るが、ここは右岸を直登して通過。
KさんとEちゃんは、ザイルで確保する。

その後、断続的に次から次へと大小の滝郡が現れ、右に左に攻めて直登していく。
滑床の岩盤は、意外にも滑りやすいので、場所によっては微妙な登りを強いられる。

ちょっとした微妙なところでは、3本のスリングを繋いだお助け紐が大活躍をする。

ビニール紐のお手製のわらじを履いているGさんは、あまり滑らないようでスイスイと登っていくが、磨り減ったフェルト底のKさんは、難儀していた。

自分は何とかお助け無しで、全部自力で登りきる。

入渓してから滝が連続する場所では、「キャーッ、ワァーッ」と甲高い声がずっと鳴り響いていた。
この甲高い声の犯人は愛嬌たっぷりのEちゃんだった((笑
意外にもその甲高い声は気にならず、何故か安心感を感じていたのは自分だけなのかも。
Eちゃん本人には失礼なのだが、熊よけの鈴よりも確実に効果があったのではないだろうか((笑、

※ その後、あまりにも滝が多いので、文中の「F××mの滝」とかの表示はやめにしましたのでご了承を…((笑
怒涛…

Co1430m・華雲の滝

次に崖に阻まれた函地形の核心部Co1430m華雲の滝に着く。
怒涛の25m大滝に歓声が…やがて溜め息に変わる。
ここはどう攻めるか、それが問題だ」…((笑
時間に限りがあるので迷ってはいられない、すかさずGさんの的確な判断で右手から大きく高巻く。

ここで余談だが、面白い事件があった。
この華雲の滝を見てGさんは、「この滝は九重の滝だ」と胸を張って言っていた。
ところが、私の地図とEちゃんの地図には、どう見ても華雲の滝としか表記されていない。
なんのことはない、Gさんの国土地理院の地形図は我々の地図よりかなり古く、表記が間違っているようだ。
我々二人の地図はそれより新しい地形図で、間違いなく華雲の滝と表記されていた。
どうやら、Gさんの地形図表記は間違いで、華雲の滝と九重の滝が反対表記されていたのだ。
この事件、何故か大爆笑もんだったことは否めない。
行く果ては…

初冠雪の大雪山

華雲の滝を、大高巻きして滝上に出ると周囲の見晴らしが効いてくる。
時々、後ろを振り返ると遠くに大雪山が見えている。
よく目を凝らして見ると、中腹から上は雪で覆われていた。
あれって、日本で一番早い初冠雪じゃないかい。」…
みんな、この光景に思わず見とれていたに違いない。
二股…

Co1560m二股分岐

やがて、沢の水が減りつつある頃、Co1560m二股分岐に着く。
ここはGさん、過去の苦い経験から富良野岳直登狙いに意を決して迷わず右股をとる。

結果論だが、まさに富良野岳直登へと結びついたのはお見事でした。

源頭部も過ぎつつ…

岩峰直下を登る
どんどん登るにつれ、やがて沢は涸れて源頭部過ぎていく。
登りは、沢地形から草地形へと変化していく。
藪なのぉ〜?

崖方向に登る
崖地を一度右にトラバースしながら黙々と登り、再び広い草地の斜面に出た。
さらに登り詰めると、またも岩峰の崖地に向って急登していく。
このまま行くと、岸壁に阻まれてしまうが、行ってみないと分からない。
とにかく突き進む。
崖の下のポニョ???

崖下で立ち止まるKさんとEちゃん

案の定、急斜面の崖下の基部で一度立ち往生。

だが、Gさんはややハング気味の崖下を右側にトラバースして回り込み、支稜線に飛び出る方法をとる。

厄介なのは、基部から下は落ちれば滑落を免れないの急斜面だ。
幸い、足場の悪い場所でゃ潅木などに掴まりながらトラバースし、何とか支稜線上に躍り出る事ができた。
Gさんと自分は難なく突破するが、少し出遅れたKさん、Eちゃん二人は、連結したスリングのお助け紐で確保する。
その直後、「宮王さん、先に行っちゃうんだもぉ〜」とEちゃんに笑い飛ばされてしまった…申し訳なかったと反省。
トラバース地点は殆ど崖だっただけに、Eちゃん本人はかなり緊張感を強いられたのだろう。
Gさんもそうだが、自分はそのスリルがたまらなく面白かった。
細い…

支稜線を往くKさん
支稜線に躍り出ると今度は、ナイフリッジの細尾根登りが待っている。
幸い、ハイマツに覆われているので恐怖感はないに等しい。
前方に見えるのピークには、人影がうごめいている。
どうやら、富良野岳山頂のようだ。
後ろを振り返ると絶景のパノラマが一望…
必死に細尾根を登っているKさんも見える。
スイスイと…

山頂直下をEちゃんが往く
最後の詰めは歩きやすい稜線。
後続に回った自分は、最後尾から2番目、すでにGさんは見えなくなり、その後ろにはEちゃんが歩いている。
Kさんは最後尾だ、もう少しだ、頑張れっ!と心の中で叫んでいた。
ついに…

富良野岳山頂
支稜線から東側の登山道に出ると、山頂まで約30mほどか。
何人かの一般登山者たちが、とんでもないところから登って来た我々を見て、目を白黒させていた((笑
確かに普通ではないからなぁ〜((笑

歩き始めて約5時間、ついに山頂に着く。
いつものポーズ、お決まりの握手でねぎらう。

その後、山のトイレを考える会のリーフレットとマナー袋を一般登山者に配布する。
いつ見ても…

富良野岳山頂から十勝岳を望む
そして、いつものように山頂ラーメンパーティーが始まる。
いつも思うのだが、山頂で食べるこのラーメン、何故美味いのだろう。
日常生活では、それほど美味しいとは感じていないのに…不思議だ。
登りと下りでは…

雄大な十勝連邦を見ながら下山開始
山頂で1時間ほど寛ぎ、下山開始モードになる。
Gさんを先頭に、Kさん、Eちゃん、最後尾に自分。
夏道登山道を十勝岳温泉登山口に向って快適に下る。

なんて夏道は歩きやすいのだろう…と思って油断していたら、夏道の歩き方を忘れて(言い訳です)、つい足を滑らし尻餅をついて転んだ。
その瞬間を見ていたEちゃんは、甲高い声で爆笑していた。

う〜ん、見られてしまったかぁ〜。」…
スイスイと…

安政火口
夏道下りは、流石に早い。
あっという間に安政火口まで下ってしまった。
この安政火口、かなりの土砂崩れで以前とは大きく変貌していた。

冬場の事だが、ここ数年この安政火口では、痛ましい事故が多く発生している。
雪崩れによる犠牲者が多かったのだ。
しっかりと、心の中で冥福を祈っていた。

さぁ〜もう少しで登山口だ。
お疲れ…

登山口までのコンクリート坂

何だかんだで2時間弱、山頂から登山口に着いてしまった。
過去の記録より早かった…と言うよりも、今までは景色を堪能しながら下るという思考だったし。
その後、Gさんはジョギングシューズに履き替えて、車を回収に林道入口まで走る。

その間、残された3人は山のトイレのリーフレッドとマナー袋の配布活動をする。

その後、カミフラノ荘の温泉に寄り帰路に着いた。

帰路の車中では、馬鹿話に花を咲かせて大賑わい…呆れてものも言えないほど楽しかった。

追記…この三峰山沢、結構面白い沢だった。
そのうち、また遡行してみたい沢の一つとなった。
初めて同行した紅一点のEちゃんを始め、みなさん大変お疲れさまでした。




〜十勝連邦・富良野岳〜三峰山沢遡行からの風景〜

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